2014年01月20日

XTC - The Mayor of Simpleton

XTC - The Mayor of Simpleton

大学とはまったくの無縁
試験を受けたこともないし 学位なんてとんでもない
君の友人達はそれを聞いてなんて馬鹿なんだろうって思ってる
そんなの気にならないよ

確かに 太陽の重量の測り方なんて知らないし
数学なんて関わりたくもない僕は
無知のシンプルトン市長という名にふさわしいかもしれない
でも そんな自分でもたったひとつ知っていることがある
それは 君を愛してるってこと
論理が冷えきって、思考が行き詰ったら
この僕 無知のシンプルトン市長が抱きしめて暖めてあげるよ

脳が配られた場に絶対いたはずがない
君の読んでる難解な本は表紙だけ見て終わり
君の友人達は君のためにならないって思ってる
僕と話してるところを人に見られるのは

確かに 大ヒットの名曲など書けやしないし
クロスワードパズルも一切避けてる僕は
無知のシンプルトン市長という名にふさわしいかもしれない
でも そんな自分でもたったひとつ知っていることがある
それは 君を愛してるってこと

教養がないことは胸張って言えることでは無いが
わかってほしいのは
これが偽りのない自分だよ
頭が良いような振りするなんて無理
そんなこと 賢くなくては出来ない技なのだから

謎解き、問題、駄じゃれもわからない
家のコンピューターにはもうお手上げ
無知のシンプルトン市長という名にふさわしいかもしれない
でも そんな自分でもたったひとつ知っていることがある
それは 君を愛してるってこと

もし感情の根っこがお金なら
僕の心には豊かな金の成る木が立っている
君の友人達はあまりに賢すぎてわからないんだよ
自分たちの心の貧しさを それはずっと変わらないってことを

確かに 一回も受賞したことがないノーベル賞は全部で
何ポンドになるのか知らない僕は
無知のシンプルトン市長という名にふさわしいかもしれない
でも そんな自分でもたったひとつ知っていることがある
それは 君を愛してるってこと

論理が冷えきって 思考が行き詰ったら
この僕 無知のシンプルトン市長が抱きしめて暖めてあげるよ
無知のシンプルトン市長が抱きしめて暖めてあげるよ
無知のシンプルトン市長が抱きしめて暖めてあげるよ
(皆さん シンプルトン市長にご起立を!)

*"Never took a paper":「試験など一度も受けたことが無い」
*"get past the cover of your books profound": "I can't get past the cover of your books profound"-「君の読んでいる本は難解そうなので表紙から先は読む気がしない」
*"it's really unsound": 世間体が悪いって意味。
*"put on an act": 「〜であるかのように見せかける」
*"on the run": 「〜から逃げ回る」、「逃走中」
*"depth of feeling": 「感情の深さ」
*brainy: 頭脳明晰な。ここでは、「頭でっかち」というような皮肉な意味で用いている。知識の豊かさはあるが、心の豊かさに欠ける人間ということ。

純粋なラブソングだが、ここでアンディが強調しているのは「知識よりも、もっと大事なのは心の豊かさだよ」とのこと。
アンディ:I suppose it's saying that emotion, and the warmth of emotional honesty, is better than some sort of stinging, cold, rather antiseptic brain power. It's better to be not so intelligent and more loving -- quite a simple message.
「辛辣、冷酷で、消毒されたようなブレーンパワーよりは感情、つまり正直な心の温かさの方が優れていると歌っているつもりなんです。知性を溢れさせるより、もっと愛情を溢れさせる方が良いよ、というすごくシンプルなメッセージです」
posted by Miko at 11:53| ニューヨーク ☀| XTC - Oranges And Lemons (1989) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月24日

XTC - Chalkhills and Children



奇妙な土地の上空にふんわりと浮かんでる
そこは魂を失った、スパンコールで飾ったショービジネスの月
奇妙な土地の上空にふんわりと浮かんでる
もっと奇妙なのは
気球に乗っているわけではないのに
僕はどんどん高く舞い上がっていく
名声という気まぐれな焔に煽られて舞い上がっていく…

舞い上がっていく、白亜の丘と子供たちが僕の足におもりをつけてくれるまで
舞い上がっていく、白亜の丘と子供たちが僕を地上に戻してくれるまで
永遠にずっと変わらないアーミン・ストリートへ戻してくれるまで
(僕だって、目をつぶってるからどこへ行くのかわからないのさ)

割れそうな薄い氷の上でスケートをしている
柔らかい金属でできた切れ味の鈍いブレードで
薄い氷の上でスケートをしている
架空の網で宙に持ち上げられながら
でももっと高く舞い上がる
運命のサーカスの渡り綱の上に乗せられて舞い上がっていく…

舞い上がっていく、白亜の丘と子供たちが僕の足におもりをつけてくれるまで
舞い上がっていく、白亜の丘と子供たちが僕を地上に戻してくれるまで
永遠に、ずっと変わらないアーミン・ストリートへ戻してくれるまで

目をつぶっているからどこへ行くのかわからない
場面が一時停止されたのをこっそり見たわけじゃない
こんな風になろうとは思いもしなかった
目があるからって何でもよく見えるわけじゃない
それでもどんどん高く舞い上がる、3本の空のタイヤをコロコロ転がして…

黙りこむ群衆の上空を飛んでいく、気の進まないキャノンボールみたい…
黙りこむ群衆の上空を飛んでいく、遠い昔に消えた夢に駆り立てられて
それでもどんどん高く舞い上がる、イカロスは後悔の念で当惑しながら退くのか?

舞い上がっていく、白亜の丘と子供たちが僕の足におもりをつけてくれるまで
白亜の丘と子供たち、妙に完璧だ
(僕だって、目をつぶってるからどこへ行くのかわからないのさ)
また舞い上がってしまう!

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*“浮かんでいる”というのは、名声でいい気になって舞い上がっている様子。
*3本のタイヤ(three empty tyres): 当時のXTCのメンバーであったアンディ、コリン、デイブの三人。
*チョークヒルズ(Chalkhills):アンディの家の寝室や二階の屋根裏の窓から見える白亜地質の丘の事。English Settlementのアルバムカバーの白い馬も白亜地質の丘に描かれている。
*アーミン通り(Ermine St.):はスウィンドンのアンディの幼少期の家の近くを通る道。
*サーカス(circus):ショービジネスの事。
*キャノンボール(cannon ball):アンディ自身の事。

アンディ: This is largely about my rejection of the rock 'n' roll lifestyle. I'm mundane. I like to gravitate toward the kids, privateness. I'm not into fame at all. When I get a slightly swelled head, it's nice to be punctured and drift down to earth and become stable again. Show business is really a dream and not what life's about. Life's about the glorious everyday. It's not really me when I'm treated like a famous person. This is real-life. Earth-colored
"これは、ロックンロールライフスタイルに対する僕の拒絶反応を歌ったもの。僕は平凡な人間。子供とプライベートな生活を重視したい。名声なんて全く興味がない。名声で少しでもいい気になってしまったら、自惚れて膨れ上がった風船を割り地上に落ちて再び地に足を付けたい。ショービジネスなんて夢を見てるようなもの、それが人生の全てではない。人生とは輝ける日々の暮らしの事。有名人のように扱われてる時の僕は本当の自分ではない。僕が生きているのは現実。土の色をした現実。"
posted by Miko at 10:35| ニューヨーク ☀| XTC - Oranges And Lemons (1989) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月30日

XTC - Garden Of Earthly Delights

XTC - Garden Of Earthly Delights



じっとして、へその緒を切って
話してごらん、心を解放して
誰でもチェーホフみたいに考えられるわけじゃないけど
心配ないよ、君は

ここに来るのは初めてかい?
あまりの美しさに耐えられなくて
それで片耳切り落とした者もいるけど
大丈夫だよ、君は

ようこそ、地上の至福の楽園へ
十億一夜、アラビアンナイトへ

さあ、君の人生だよ、やりたいことやればいい
自分の人生さ、思う存分使えばいい
さあ、君の人生だよ、やりたいことやればいい
ただ、人を傷つけることだけはしてはいけないよ
それを守れば大きな報いがある
地上の至福の楽園へようこそ

誰かとけんかしたり
誰かにフラれたり
でも心はゴムのように出来てるから
心配ないよ、君は

涙を呑んで、ほんとだよ
絶対退屈することないさ
私たちから離れても
やっていけるよ

ようこそ、地上の至福の楽園へ
十億一夜、アラビアンナイトへ

さあ、君の人生だよ、なりたいものになればいい
自分の人生さ、思う存分トライすればいい
さあ、君の人生だよ、なりたいものになればいい
ただ、人を傷つけることだけはしてはいけないよ
ただし、傷つけてくれと頼まれれば別だけど
地上の至福の楽園で

ようこそ、地上の至福の楽園へ
十億一夜、アラビアンナイトへ

さあ、君の人生だよ、やりたいことやればいい
自分の人生さ、思う存分使えばいい
さあ、君の人生だよ、やりたいことやればいい
ただ、人を傷つけてはいけないよ

ようこそ、地上の至福の楽園へ
十億一夜、アラビアンナイトへ
ようこそ、地上の至福の楽園へ
十億一夜、アラビアンナイトへ

さあ、君の人生だよ、なりたいものになればいい
自分の人生さ、思う存分トライすればいい
さあ、君の人生だよ、なりたいものになればいい
ただ、人を傷つけてはいけないよ
ただし、傷つけてくれと頼まれれば別だけど
地上の至福の楽園で

*片耳落とした者:もちろんゴッホの事。
*just don't hurt nobody, 'less of course they ask you:
"他人を傷つけてはならぬ" といかにも人の子の親らしいことをまじめに諭したかと思うと、その後ですぐいたずらっぽくウィンクして "もちろん、もし(マゾ気のある人に)痛みつけてくれって頼まれれば話は別だけどネ!" というところが可笑しい。
*この歌は、当時、生まれてまもないアンディの長男へ捧げた「この世へようこそ!」という人生への歓迎ソング。
彼曰く "Kids, this is what you're going to get in life. Here's a quick guide to it. 'Life: A User's Manual' in two or three verses, you know?"
"I certainly think is was a kind of a future manual for kids. Of course they won't want to read it. They're going to want to write their own -- that's what every generation wants to do.
「子供たちよ、人生とはこんなものだよ、このクイックガイドを読めばわかるよ、という感じです。数行で読めるというマニュアルで、タイトルは“人生:ユーザーマニュアル”なんです」
「これは、子供に読ませたい将来に備えての人生マニュアルみたいなものです。もちろん、子供たちはそんなの読みたくないので、自分たちで人生マニュアルを書きたいと思うでしょうね。常に、どの世代でも同じはずです」
posted by Miko at 10:42| ニューヨーク ☀| XTC - Oranges And Lemons (1989) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする