2017年01月25日

歌詞和訳:Beating of Hearts 「戦闘タンクの轟音や憎しみの怒鳴り声に打ち勝つパワフルなサウンドとは?それは僕らの心臓の鼓動」「愛のリズムが闇から僕らを誘い踊らせる!そのリズムを刻むのは僕らの心臓の鼓動だ!」

あの音が何かわかるかい
毎朝君を起こすあの音
聞こえてくる 遥か遠い丘の斜面から
聞こえてくる 君の頭の中から

聞いたことあるだろう
聞いたことあるだろう あの世界最大級の響き
この世界だけでなく
思いつく限りの全ての世界における最大級の響きを

ハイウェイを走るタンクの轟音よりも高らかに
空を突き抜ける爆撃機のうなり音よりも高らかに
「憎しみ」の叫び声よりも高らかに響く!
「愛」のリズムが真っ暗闇から僕らを誘い出し踊らせる
そのリズムを刻んでいるのは心臓の鼓動

自分の中にこんなすごいパワーがあるのを知ってたかい
そのドラムは打ち続けるのを止めない
そのパワーを悪に利用してはいけないよ
善の旋律だけを奏でようよ

聞いたことがあるだろう
聞いたことがあるだろう あの世界最大級の響き
この世界だけでなく訪ねていける全ての世界における最大級の響きを

ハイウェイを走るタンクの轟音よりも高らかに
空を突き抜ける爆撃機のうなり音よりも高らかに
「憎しみ」の叫び声よりも高らかに響く!
「愛」のリズムが真っ暗闇から僕らを誘い出し踊らせる
そのリズムを刻んでいるのは心臓の鼓動

愛が欠如した心 それは歌詞のない歌
だれも耳を傾けない音楽
心は愛を与えるべきさ そうすれば
君は輝く 葉を濡らす雨のしずくのように 
君はきらめく

聞いたことがあるだろう
聞いたことがあるだろう あの世界最大級の響き
この世界だけでなく
思いつく限りの全ての世界における最大級の響きを

独裁者の思想よりも高らかに
戦う剣がカチカチ鳴る音よりも高らかに
ライフルに銃弾を装填する音よりも高らかに
将軍の怒鳴り声よりも高らかに響く!

ハイウェイを走るタンクの轟音よりも高らかに
空を突き抜ける爆撃機のうなり音よりも高らかに
「憎しみ」の叫び声よりも高らかに響く!
「愛」のリズムが真っ暗闇から僕らを誘い出し踊らせる!
そのリズムを刻んでいるのは心臓の鼓動なんだ!
posted by Miko at 22:34| ニューヨーク ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月16日

Hold Me My Daddy - XTC 歌詞和訳

Hold Me My Daddy



父さん 抱きしめてくれよ
こんなに自分が最低に思えた事はない
父さん 抱きしめてくれよ
こんなに大泣きしたい気持ちになった事はない
親子の戦争だなんて 何故こんなことしているんだよ?
確かに俺は機関銃のようにまくし立てたかも知れないが
喧嘩を仕掛けるつもりではなかった
もしこれが 世の父親と息子にとって避けることの出来ない弾丸であるならば
それじゃあ 父さん 抱きしめてくれよ
愛してるって言うの忘れたよ

父さん 抱きしめてくれよ
大の大人がこんな風に喧嘩するのは情けないよ
父さん 抱きしめてくれよ
子犬と年寄りの犬の仲は今日は最悪
内戦ってこと?何故こんなことしているんだろう?
この平らな地球に誰一人として
こんな戦いに勝ちたいと思っている奴なんていないぜ
もしこれが 世の父親と息子が避けて通れない熱く焼けた石炭の道ならば
それじゃあ 父さん 抱きしめてくれよ
愛してるって言うの忘れたよ

同意してくれれば 仲直りだって出来るさ
うんざりだよ こんなつまらない口げんか
時と場所が変われば
俺たちの歴史も違っていたさ
きっと父さんと俺は大の親友になれたはず
単なる血のつながった同士ではなく
これは ちょうどぴったりの言葉さ
言いにくいけれど、本当なんだ
父さん 抱きしめてくれよ
愛してるって言うの忘れたよ
(息子を抱きしめてやりなよ
しっかりと
赤ちゃんだったころのように)

ここでは、父親との確執について歌っているが、アンディによると自分自身の経験に基づくものではないそう。大の男が父親に対して照れを拭い「ハグしてくれ」と赤裸々に歌うロックの歌は今まで皆無に近く、彼としてはソングライターとしてこの歌でそのタブーを打ち破りたかったそう。通常このような重いテーマは聞くのがしんどいが、そこはさすがアンディ、歌のエンディングを絶妙なタイミングで明るく軽いノリの音を入れることで楽しげに乗り切っている。
posted by Miko at 10:22| ニューヨーク ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月07日

歌詞対訳:ザ・モンキーズのシングル第一弾 She Makes Me Laugh 対訳:このウィーザーのリヴァースのアメリカン全開の無邪気な歌詞と、アンディの知的で凝った言葉のコラージュとイギリス人がイメージするアメリカを描いた歌詞を比べると面白い。

ザ・モンキーズのシングル第一弾 She Makes Me Laugh

ウィーザーのリヴァースのアメリカン全開のシンプルで無邪気な歌詞と、アンディの知的で凝った言葉のコラージュとイギリス人がイメージするアメリカを描いた歌詞を比べると面白い。



She Makes Me Laugh
(Written by Rivers Quomo)

いつも思える彼女が出来て良かった
バレンタインみたいに素敵な娘
いつもあの娘の事ばっかり考えてる
それは神に懸けて誓うよ

可笑しなメッセージや写真を送ってくる
ショッピングモールで交通整理してる姿
買ったばかりの真っ新な靴で決めてる姿
いつもワクワクさせてくれる

笑わせてくれる 笑顔にしてくれる
あの娘となら一緒にいれる 一日中でも 一晩中でも 
笑わせてくれる 泣かされる
あの娘と一緒にいたいんだ しばらくの間はね

いつも思える彼女が出来て良かった
今晩はディナーデート
仲間たちとスクラブルで遊ぼう
ピンクのパーティハットを被ろうよ

サファリに連れて行ってあげようかな?
カヌーに乗って手を振る二人を見かけるだろう
あの娘がそうしたいっていうなら
何がいけないっていうんだい?

笑わせてくれる 笑顔にしてくれる
あの娘となら一緒にいれる 一日中でも 一晩中でも 
笑わせてくれる 泣かされる
あの娘と一緒にいたいんだ しばらくの間はね

他に何をしようが
彼女だけは離すもんか
他に何をしようが
彼女だけは離すもんか
他に何をしようが
彼女だけは...! 彼女だけは...!

注:スマホでテキストやショッピングモールで撮ったセルフィーを送り合い、仲間でスクラブルで遊んで、ワイワイ騒ぐ典型的な現代のアメリカの十代のぎこちない淡い恋物語って感じ。「永遠に一緒にいたい」という重い告白ではなくて、「しばらくの間は一緒にいたい」というところが少年らしい自信なさ気な恥じらいがあって良いね。
posted by Miko at 10:31| ニューヨーク ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月21日

感動!アンディがXTC大ファンの熊本市長さんを激励ツイート「市長さん、苦しんでいる市民の皆さんを少しでも楽にさせてあげてください。ご苦労お察しします」

熊本市長、頑張ってください!イギリスからアンディも応援しています!

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【熊本地震:ボランティア募集】
救援物資が夜間も続々到着するため本日21日18時から24時まで物資仕分けのボランティアを募集します。可能な方はうまかなよかなスタジアムの第3ゲート付近に熊本市社協ののぼり旗が立っている車両がありますのでそこを訪ねて下さい。駐車場はパークドームをご利用下さい。

【熊本市の義援金受付口座は下記のとおりです】
銀行名 肥後銀行
支店名 熊本市役所支店
科 目 普通
口座番号 1471670
口座名義 熊本市災害義援金

銀行名 ゆうちょ銀行
番号 00960-3-174322
口座名義 熊本市熊本地震災害義援金
よろしくお願いします。

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2016年04月15日

数回来日しており、日本の文化が大好きなアンディ:仕事は完璧な日本人の弱みはR≠ニL の違い?

絶賛発売中のアンディのComplicated Gameというソングライティングについての本には選ばれなかった"Red"についての解説。

TB: So, let's start off with the lyrics of "Red," because as I was looking at these...
Tb: それでは、「Red」の歌詞について始めたいと 思います。この歌詞を見ると…

AP: Oh, I'm glad you said "ryrics."
AP: あ、良かった、"ryrics"と言ってくれ て。

TB: [laughing] I didn't!
Tb: (笑)そんな発音していませんけど!

AP: No, "ryrics," please, because the only lyrics I have in the house for "Red" are a Japanese pressing, from the CD remasters we had done a couple of years ago. I pulled out this wafer-thin leaflet, which is on attractive, sort of sexy super-thin paper, and they've written what they think are the lyrics to "Red."
AP: いや、"ryrics"なんですよ。実は唯一家にある 「Red」の歌詞は日本版のもの で、2、3年前のCD リマスターのものなんです。中にすごく薄いリーフ レットが入って いて、良く出来たちょっとセクシー な超ペラペラの紙なんですが、それを取り出して 見るとこれが「Red」の歌詞カードで彼らが勝手に解釈した英語の歌詞が書かれている んです。

You know, the Japanese are very good at what they want to do. You get 100 percent devotion to doing a particular job just the best it's ever going to be done. I mean, look at the packaging of the remasters --they're meticulous. The printing work was faultless --they duplicated the LP artwork at CD size. And they can read it that small! [laughs] That's the size of the average Japanese bathroom, some of those typefaces.
ご存知のように、日本人は自分達がしたいことを優れた形で実現するのが得意です。 彼らに仕事を頼むと これ以上ベストを尽くせないだろうと言えるほど 100パーセント の献身を傾けて取り組んでくれるん です。例えば、このリマスターのパッケージを見 て くださいよ、細部まで神経が行き届いています。印 刷においてはまったく非の打ち 所がない----LPの アートワークをCDの小さなサイズで再現したんで す。彼らにはこ んな小さな文字まで読めるんですね!(笑) いくつかの活字の字は日本の平均的な浴室のサイズと同じですよ。

But the one thing that they always slip up on is lyrics to Western albums. They get teams of people sat with headphones on, in a room, playing the album over and over and over, writing phonetically what they think the English is.
そんな完璧な彼らでもひとつだけいつもしくじるのは. アルバムの英語の歌詞においてですね。彼らは何人かのチームを組んで部屋に集まり、ヘッドホンで繰り返しアルバムを聴き英語の歌詞を聞き取りするんですよ。

TB: And this song is not easy to figure out by ear.
Tb:でも、 この歌は耳で聞き取るのは至難の技で しょう。

AP: None of them are, but this one is particularly convoluted, and it's buried under walls of noise.
But, you know, why didn't they just call somebody in England and say, "Send us the lyrics"? I mean, just an e-mail or a phone call would have done it.
AP: このアルバムの全曲がそうですよ。 特にこの曲の歌詞は複雑で厚いノイズの壁に埋れてしまっていま す。でも、どうしてイギリスにいるだれかに「歌詞を送ってくれ」と一本電話をしなかったのか?---メールとか電話をしたら済んだ事だったのにね。

Anyway, I didn't have the lyrics, and I thought, "Shit, I've forgotten what the lyrics are." So, I began reading what the Japanese think they are [laughing], and they are so nonsensical! "You better watch your techno / It's stood up against a beast / Got to sail us in the sunset / They're ready / God believe"! What the fuck?
ま、とにかく手元に歌詞がなくて、「くそっ、歌詞 を忘れたな」と。それで、家にあった 日本人が聞き取った「歌詞」なるもの(笑)に目を通し始めたところ、とてつもない 意味不明の内容だったんですよ。「テクノに気をつけたほうがよい/それは野獣に向かって立っている/日没に航海しなくてはならない/準備は出来た/神さまがご存知さ 」、こりゃ一体ナンなんだ!?。

Verse two --"You better watch your linguo / Risten get ready in your way." Risten!
歌詞の2節目「舌面に気をつけたほうがいい/よく 聞けよ、準備するんだ」 それで もって、「聞け」 というのが Risten なんです!

TB: With an "R"?
Tb: 「R」ですか?

AP: With an "R"! And the word "listen" is not even in the lyric, as far as I can remember! It's very surreal.
AP: そう、「R」なんです!そのうえ、僕が憶えている限り「listen」なんて言葉は歌詞にさえないんです。あれは非常にシュールです。
posted by Miko at 21:43| ニューヨーク ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月23日

トッドの誹謗にアンディが連ツイ反論!その2:トッド「極性エラー問題は僕の責任ではない。あの愚劣野郎」アンディ「(シェイクスピアから)’僕が思うに女は自己防衛過剰だ’なあ」

トッドの誹謗にアンディが連ツイ反論!その2:トッド「極性エラー問題は僕の責任ではない。あの愚劣野郎」
アンディ「(シェイクスピアのハムレットから)’僕が思うに女は自己防衛過剰だ’なあ。トッドは才能溢れる優れたアレンジャー。一緒に仕事が出来たのは幸運。エンジニアとしてはせいぜい二流」

まだ未読の方は、前回のその1を最初に読んでください:http://long-live-xtc.seesaa.net/article/435509142.html

続き:

アンディ:じゃあ、トッド、続けようか?
トッド:今だにパートリッジはアルバムを修正することになった責任は自分ではないと言い張ってる。
アンディ:ディアゴッドについてだな。それについては答えた。

トッド:ディアゴッドをスカイラーキングの初盤から外すことになったのはマスターリングプロセスにおける問題(極性エラー問題)に関連している。。。
アンディ:そんなこと一言も言っていない。ディアゴッド’事件’はトッドが僕たちに提供してくれた酷いサウンド品質とは全く無関係。

トッド:アンディは駄々っ子。あの歳になってもね。
アンディ:おいおい、トッド、’不機嫌’病って君の持病だな。’品質’問題の件に戻ろう。

トッド:もしそのようなもの(極性エラー問題)が存在したとしたら、彼らが(ディアゴッドを外して)曲順を変えてしまい、リマスターしたのが理由。
アンディ:説明をしたように、曲順を変えた理由には幾つかある。マスタリングはロンドンのマスタールームスタジオのアーロンという人の手によりイギリスで行われた。
そのカットに立ち会っている。アーロンは、あんなに音質的に悪劣なサウンドのレコードをよくも送ってきたもんだと呆れ返っていた。ベースは全く聞こえないし、高音も無いし、中音は濁ってる。その時、彼も、僕もあの送られてきたテープの極性が間違っているとは知らなかった。これはアメリカ側で発生したことだった。トッドか、スタジオか、アメリカマスターリング屋によって発生したことだ。トッドのスタジオの配線に原因があるのではないかと思っている。XTCが彼のスタジオに着いた時に新規に導入したデジタルマシーン。トッドはそれについて何と言ってるか読んでみよう。

トッド:僕とは何の関係もない。何て愚劣な野郎。
アンディ:(シェイクスピアのハムレットから)’僕が思うに女は自己防衛過剰だ’なあ。よし、ここまでがトッドのインタビューだ。今度は、僕が思うところを少し話そう。

トッドは、優れたアレンジャー。本当に才能がある。彼と一緒に仕事が出来たのは幸運だった。エンジニアとしての彼はせいぜい二流。プロデューサーとしては、バンドへの接し方は最低。威張ってるし、上から目線で話すし、バンドに不和を生じさせるし。僕が単なる負け惜しみでこういうこと言ってると思うなら、彼と仕事をやった他の人たちにも聞いてみな。
何人かと会ったことあるけど、みんな揃って同じような目に会ってる。スパークス、ニューヨークドールズ、ミートローフ等々、彼らに聞いてみな。
トッドの元妻のべべでさえ’トッドは頭が良い。コンピュータをばらしてもっと良いものに直せる人。でも、対人関係となると本当に最悪の人’と言ってるからね。

トッド、最終的には良いアルバムが出来ただろ。僕としては、大人らしく、言い争いを丸く収めようとして、君を褒めたりしていたのに。

でも、’グローブを外して素手でやろう’というなら、こちらもやってやろう。(英語のフレーズ:ボクサーがグローブを外し、素手で本気の喧嘩をやる。意味は、ここから先は、かなり本気の争論となるぞという意味)
posted by Miko at 21:55| ニューヨーク ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月30日

XTC - We're All Light

奪ったりしないよ
わからないかい
遠い遠いその昔にした
星のくしゃみが
やっと今会社の受付の社内放送となって届いてきみを呼び出してる

知ってるかい
ジャック&ジルよりもっとその昔に
恐竜がびっくりしてバケツを落としてしまったんだ
水に反射した人間の姿を見たときに

知ってる?ぼくらはみんな光の存在なんだって
どこかでそんなこと読んだんだ
知ってる?ぼくらはみんな光の存在なんだって
どこかでそんなこと読んだんだ

だから、キスしてもいいだろう?
優柔不断さで台無しになる前に
わからないかい?新たに到来したこの暗黒時代に
ぼくらは光の存在なんだ

知らないのかい?
きみの指先を伸ばせば
原子の塊でできた宇宙がある
その宇宙は君のことすごく特別だと思っている
わかるかい
唇の先には
進歩派ビーンフィーストが待っている
やつの体の内部は跳ね回ってるんだ

知ってる?ぼくらはみんな光の存在なんだって
どこかでそんなこと読んだんだ
知ってる?ぼくらはみんな光の存在なんだって
バンパーステッカーでそんなこと読んだことがある

だから、キスしてもいいだろう?
天使のお祈りを聞けるかもよ
わからないかい?新たに到来したこの暗黒時代に
ぼくらは光の存在なんだ

きみから奪ったりしないよ
きみがぼくから奪えないものを
ここには、何も残さないよ
きみの旅路に役に立たないものは
きみから奪ったりしないよ
きみがぼくから奪えないものを
ここには、何も残さないよ
ただ、愛とミルクだけはたくさん置いていってあげる
君のお茶のために

わからないかい?バイクにまたがる「時間」という名のライダーの後ろに乗り
人生というステージへと轟音を上げて突進するものの
あっという間に行き詰ってしまうんだ
わからないかい、狩人バッファロービリーが狙いを定め
牛の群れを一匹も残らず撃ちはじめてるんだ
ぼくらが人生という劇場にもぐったと同時に

だから、キスしてもいいだろう?
一晩泊まっていってもいいだろう?
わからないかい?新たに到来したこの暗黒時代に
ぼくらは光の存在なんだ

きみもぼくも実は光なんだよ
きみから奪ったりしないよ
きみがぼくから奪えないものを

ムズムズしてるのは
ちっちゃなちっちゃなヒューズスイッチさ
ぼくを家に入れてくれるなら
ちょうどそれに必要なピンを見せてあげるよ
そのヒューズのスロットにはめるんだ
ヒューズ可融体が加熱すると
光がパーッと溢れ出す
ほらね、ぼくらみんな光の存在なんだ

さあ、キスしておくれ
今すぐキスしておくれ

*最後の部分はエッチな意味です。やんちゃなアンディらしい。
posted by Miko at 21:16| ニューヨーク ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年3月のアンディパートリッジBBCラジオインタビュー書き起し:その1「今日のズボンは日本のファンにもらったやつで丈が短い!足がひょろ長いもんで」「XTCは解散はしていないが、近い将来彼らと一緒に活動するのは無いだろうね。バンドにも“販売期限”、“使用期限”があるものだから」

2014年3月8日放送分 BBCラジオインタビュー:アンディパートリッジその1
Andy Partridge interview 03/08/2014, Alan Thompson - BBC Radio Wales

Andy Partridge of XTC chats and picks fave songs with Alan Thompson . Broadcasting date 03/08/2014 on BBC RADIO WALES with Alan Thompson.

2014年3月のアンディパートリッジインタビュー訳:BBCラジオインタビュー書き起し(急いで訳していたので誤字脱字あるかも。一部聞きとれない部分もあり。)

「今日のズボンは日本のファンにもらったやつで丈が短い!足がひょろ長いもんで」「XTCは解散はしていない。近い将来彼らと一緒に活動するのは無いだろうね。バンドにも“販売期限”、“使用期限”があるものだから」

これがそのラジオインタビュー(もちろん英語)⇒ https://youtu.be/xiYDrU8kFIo

インタビュアー「今晩の番組のスペシャルゲストは、音楽界の巨匠で、過去、何度かインタビューさせてもらっています。僕自身大ファンのXTCのアンディパートリッジです。現在、アンディの居間でお茶をご馳走になり、部屋の中の色んな物を見せてもらっています。アンディを番組に迎えられて非常に光栄です」

アンディ「ちょっと、うちの物をあまり物色しないでくれる?」

イ「(笑)ずいぶん鳴りを潜めていましたね。でも今たくさんのプロジェクトが進んでるようです。ちょっとづつ秘密のヴェールを脱いで教えてください」

ア「(ストリッパーのフリして)紫の羽ぼうきを取って、あなたをじらしてあげますよ。現在、時間を掛けてXTCの過去の全作品をサラウンド化にしています。ノンサッチは既に完了。92年のアルバム。見事なサウンドになりました。特にサウンドに囲まれて聴くのは最高です。ドラムスアンドワイヤーズは...何年のだっけ...1979年ですね。ミックスが終了し、あとは足枷を外して娑婆へと脱獄するのみ」

イ「これらの曲はアンディ自身は長らく聴いていない曲ですよね。このスウィンドンのご自宅でXTCのレコードを聴いたりなんかしないですよね?」

ア「XTCは全く聴きません。唯一聴けるのはべろんべろんに酔っぱらった時だけ。それで“(ろれつの回らない口調で)…おお〜そうだぁ〜〜。XTCのォ〜レコードをォ〜引っ張り出そうぜぇぇ〜”ってレコードを掛けるわけ。近所に迷惑が掛かるんでヘッドホンで聴くけどね。(アンディの家は長屋形式なんで両隣がくっついてる)それで、もう気が遠くなるくらい何年も聴いてないXTCのレコードを聴くわけ。酔ってるから5分で寝ちゃうけど。“お〜い。これ、結構良いじゃないかよ〜(その後、いびきの音...)” なんで、自分の音楽を聴くという習慣は無いです」

イ「23歳とかの時に書いた曲を聴くのは変な気持ちですか?」

ア「そう。曲が古ければ古いほど、10代の頃の写真って感じです。わかるでしょ。“うわ〜、恥ずかしい。見てこのズボン。靴も。にきびがあって。ヘアスタイルも!” 音楽も同じようなものです。その作品作りに関わっていない側と、実際に作ってる側からの感じ方は違うものなんです。役者も同じですよ。映画のチケットを買う人とは作品に対する感じ方が違うんです。XTCの後期の作品は結構まともなものを作れていたと思います。XTCの全アルバムの真ん中から後の作品の出来にはどれも非常に誇りを感じます」

イ「一曲お気に入りを選んでみましょう。あまり知られていない曲の方が良いです。どの曲からかけますか?アンディパートリッジのお気に入りのXTCソングは?」

ア「そうですね。これなんかどうでしょう?自分の楽観主義の精神を的確に指摘している曲です。まあ、根拠のない楽観主義ですし、人生で一度も役立ったことはないと思いますがね。とにかく僕はすごく楽観的です。ワスプスターからの曲でWe're All Lightです。これはこの自分の人生で何の役にも立たない楽観主義観を完全に曲で表現出来たナンバーだと思います」

(We're All Lightが流れる♪)

イ「今晩は、特別ゲスト、アンディパートリッジを迎え、彼の長いキャリアのうち、現在の音楽活動についてお話を聞いています」

ア「(聞き取れず)」

イ「今日のゲストは類まれなズボンを履いているXTCのアンディパートリッジです」

ア「このズボンはね...この番組がカラーラジオではなくて良かったですよ...非常に興味深い国、日本に前回に行った時にいただいたズボンなんです。日本でバンドをやっている男性ファンが英語話せないため、通訳を通して僕に「XTCの大ファンです。差し上げたいプレゼントがあります」と言ってきたんです。アメリカでは(聞き取れず)と呼ばれるスーツ。コットンのバギーパンツですよ。可哀そうに彼は探し得る一番丈の長いサイズを選んでくれたんですけど、それでも、すっごく短いんですよ。だって、足がこのひょろ長いもんで。でも、彼がわざわざ僕の為に買ってくれたことはナイスだと思ったんです。今日はすごく暑かったので、いつもの自分の型をやぶって、クールに装ってみようかと思ったんですよ」

イ「その上、ドクターマーチンのブーツを合わせてますね」

ア「この天候にはちょっと暑すぎる靴ですけど。でも、くるぶしからすねの下のところまでのギャップを何かで埋めないといけなかったので。スボンがすっごく短いから」

イ「カッコいいですよ。(笑)XTCの現状は?無事終了って感じですか?完全に終わった?」

ア「XTCは本当は解散なんてしていないんですよ。自分としては、今の所、近い将来、他のメンバーとまた一緒に活動することは想像できませんね。僕らはやるべきことを全部やっちゃったし。何にでも“販売期限”、“使用期限”というのがあるものだから。でも、本当に僕らはなんて随分と長い間バンドを続けたんだろう。1977の中ごろから2007年の中ごろまでこの業界で活躍してたんですからね」
〜その2へ続く(後日)
posted by Miko at 01:17| ニューヨーク ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月15日

アンディの今は亡きお母様ヴェラさんのインタビュー「コリンが遊びに来ても玄関を開けてあげないの。開けても”アンドリューはいないよ”って追い返したわ」

アンディの今は亡きお母様ヴェラパートリッジさんのインタビューから:
「コリンが遊びに来ても玄関を開けてあげないの。開けても”アンドリューはいないよ”って追い返したわ」
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↓過去記事とも合わせて読むと泣けてきます。
母との葛藤:サンタのおじさんに変装したXTCアンディのああ哀れなクリスマス…(可笑しいんだけど悲しい)http://long-live-xtc.seesaa.net/article/381708196.html
「母は心の病に苦しみ、そのために家庭は崩壊寸前のダメージを受けていました」
http://long-live-xtc.seesaa.net/article/405066026.html

アンディの今は亡きお母様ヴェラパートリッジさんのインタビューから:

「息子が音楽をやり始めた時は最悪よ。あの子がギターを鳴らす度に電気を止めるからね!と脅かしてましたよ。うるさいったらありゃしないの。本当に何度か止めてやったことがあるくらいよ。時々、コリンが遊びに来るんだけど、玄関を開けてあげないの。開けてあげても”アンドリューはいないよ”って追い返したんですよ。息子は髪の毛を長く伸ばしていて。本当に嫌でねえ。ところが、いつか、家に帰ったら誰か若い男の人が部屋に座っていて。誰だか分からなくて何度もその人に "アンディはもうすぐ帰って来るはずよ” と言ってたんです。30分くらい経つとその人が立ち上がって "母さん、僕だよ。分からないの?” あの子、髪を切っちゃったのよ」
「いつか、かかりつけの医者が来てね、壁に飾ってある息子のゴールドディスクを是非見せてくれというのね。テレビでしか見たこと無いって。冗談のつもりで、10ポンド出せば見せてあげますよ、と言ったんですよ。その人が帰った後見たら台所のテーブルに本当に10ポンド置いてあったの。冗談のつもりだったのに、その後も2人保険会社の人に試してみたら、一人は50ポンドを置いていって、もう一人は70ポンドもくれたんですよ。面倒見ている聾唖の子供たちに全部あげてるわ」
XTCのライブを見に行ったことはありますか?
「一度もないわねえ。主人が20年もドラマーをやっていたので。もう、本当に、そういうのこりごりよ」
「スウィンドン出身のポップスターは他にも何人かいるのよ。ダイアナドーズ、ギルバートオサリバン。彼とお母さんに会いにいくべきよ!」
posted by Miko at 20:43| ニューヨーク ☔| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月20日

2014年10月アンディのインタビュー「オリジナリティーとは自分が影響を受けた音楽をめった切りにすること。自分のヒーローを肉挽き機に押し込むこと」「新しいバンドへのアドバイス:今では誰も音楽なんかにお金を出さないから生活していけない。趣味としてやれ。キャリアとして音楽が出来た時代は終わった」

INTERVIEWISM

アンディ・パートリッジのインタビュー:ドラムズアンドワイヤーズリリースから35年目を迎えて

http://interviewism.wordpress.com/2014/12/17/andy-partridge-interview-about-drums-and-wires-turning-35/

「オリジナリティーとは自分が影響を受けた音楽をめった切りにすること。自分のヒーローを肉挽き機に押し込む。出てくるものは独自のサウンドに聴こえるが実はヒーローの生の牛肉から作られたもの」
「新しいバンドへのアドバイスは今では誰も音楽なんかにお金を出さないから生活していけないだろうから、音楽は趣味としてやること。キャリアとして音楽が出来た時代はもう終わった」

2014年10月

インタビュアー:D&Wリリースから35年。デラックス・エディションで再びこのアルバム曲を聴くのはどんな気持ちですか?

アンディ:聴く度に奇妙な気持ち。まるで他人が書いて、歌って、演奏しているかのように聴こえるんですよ。まあ、それは本当でしょうね。だって、今の考え方の僕だったら違う風にやるでしょうから。もっと、リスクの少ないやり方で、それで酷いものになっているでしょうね。人生の内のある一時期の人間たちのスナップ写真なんですよ。うぶで、愚かで、お馬鹿なエネルギーがはち切れてる。

アルバムの中の曲でオリジナルミックスに埋もれていて、ずっと忘れてしまっていたのに、今回、再発見したことってありますか?

ないですね。後期のレコーディングに比べてかなりミニマルのアルバム。懸念は、5.1の6チャンネルを全て満たすのに十分な音の要素がないのではないかということでした。主に2本のギター、ベース、ドラム、ボーカルをライブで録ったアルバムなので。少々オーバーダブを入れて。複雑さは何も無い。あの当時は、とにかくレコードをライブと同じサウンドにしたかったんです。

XTCのアルバムのニューミックスにスティーブン・ウィルソンを選んだのは何故ですか?プログレが好きなのでしょうか?

僕のレーベルAPEを管理してくれているデクラン・コルガンがスティーブンを紹介してくれたんですよ。デクランはキング・クリムゾンの方も面倒を見ているんですが、スティーブンもクリムゾンのニューミックスをやった関係で繋がっているんです。だから、僕に勧めてくれたのは自然な流れだった。スティーブンがやったクリムゾンのサウンドを聴いて....僕らも是非やって欲しいなと思ったんです。それと、彼は聞き上手。プログはそれほど好きではないんですがね。デイブはプロガー(プログファン)だけど。イエスの一部、好きなところはありますが。でも、プログレはあまり興味が湧かない音楽の形式なんですよ。

聞くところによると、D&WのBlu-ray版にはインストミックスやデモセッションも含むと合計約117トラックが入るらしいですね。未完成バージョンの音源をファンと共有することについてはどう思います?

うーん、僕は「ファン」の立場で考えているんです。つまり、「自分だったら好きなバンドの何が欲しいか?」ってね。そして、その答えは「…全部欲しい!」だから、その原則を守っている。自分自身、好きなバンドのスケッチの段階や、デモの段階の音源が溜まらなく聴きたい、だから僕たちのファンもそうなのではないかって。僕は手品師のトリックをどうしても知らずにはいられない性質の人間なんですよ。あるいは、どうやって画家はああいう筆さばきをやったのか知りたくて仕方がない。自分にとっては、未完成の物はいわゆる「完成したもの」と同じくらい、あるいはもっとそれ以上に、魅了されるんです。

あのアルバムは、バンドの将来のサウンドを定義する上で非常に重要なカギを握る作品でした。完成した時どのくらい満足してましたか?望んでいた通りの作品となっていましたか?

レコードが完成すると同時にライブツアーに放り込まれるわけですから、そんな風にじっくり振り返って考える時間も無かった。スタジオでシンバルの揺れがまだ止まらないうちにツアー用バスがエンジンをふかして待っているわけ。ずっと後になって、やっと初めて自分のやった事がいくらか分かってくるんです。それでも、あくまで、僕らは金魚鉢の中で泳いでいるようなもので、自分たちの作品に対して偏見無しでは見れないんですね。外にいて初めてこちらの中を見ることが出来るわけで。

D&Wは、多くのバンドに影響を与えたアルバムとして重要な作品でした。プリムスはMaking Plans For NigelとScissor Manをカバーしていまよね。ブラ―がDay In Day Out、Reel By Real、When You're Near Me…等の曲にインスピレーションを受けたことは否定できませんし。(だって、アンディはブラ―のModern Life Is Rubbish のアルバムのレコーディングの初期を手伝ったくらいですからね)このアルバムが与えたこれらの影響の大きさについては?

そういうものでしょ。つまり、XTC自身、誰かに影響されて....今度はXTCが次のバンドに影響を与える。誰かがプールに何かを落す度に波紋が広がる。影響を避けることは不可能なんですよ。当然、非常に自尊心をくすぐられます。ただ、明らかに僕らに影響を受けているくせに、それを認めないバンドには不愉快になりますがね。世間のそういう拒絶反応が何なのか理解できませんね。僕らが誰かに影響を受けた事を認めるのをためらうようなことは全くなかったし。だって、どうしてためらうわけ?オリジナリティー(独創性)とはそれだよ。自分が影響を受けた音楽をめった切りにするってことだよ。自分の音楽のヒーローを間違ったやり方で肉挽き機に押し込むことだよ。その機械から出てくるものは独自の個性的なサウンドに聴こえるが、実はそれは常に君に多大な影響を与えたヒーローの生の牛肉から作られたものなんですよ。

スティーブ・リリーホワイトとの仕事は本アルバムが初めてでした。XTCは彼がプロ―デュ―サーとして初期に手がけたバンドのひとつで、ピーター・ガブリエルとU2を手掛ける前でしたよね。どうでしたか?レコーディングセッションで覚えているのは?知っておくべき裏話は?

もっとでっかいドラム・サウンドが欲しくて彼に頼んだんです。どうやってそのようなサウンドにするか良くわかっていたからね。スティーブの大きな貢献はあのポジティブな気質です。あの「UP」精神(前向きな精神)。彼はミュージシャンではないから、コードが正しいとか間違っているとかは分からない。一方、「good vibe(ポジティブなエネルギーを発する)」に長けている人。だいたい、プロデューサーが欲しかったわけで、もう一人のミュージシャンはいらなかったし。彼の心の状態というのが一番の貢献でしたね。裏話は多過ぎます。このインタビューでは全部を話すには、時間がない、載せるページの余裕がない、弁護士もいない。

アルバム中でお気に入りの曲は?理由は?

Roads Girdle The Globeでしょうね。あの、車の金属が衝突している感じが大好きなんですよ。まるで、メカニカルモーターって感じで、全部の部品(音楽のパート)がぴったり噛み合っているんですよ。この曲は自動車に捧げる皮肉たっぷりな賛美歌なので、ちょうど良い。それと、Captain Beefheart and His Magic Bandにある意味感謝を捧げている曲でもあります。(彼等のサウンドを真似た。)

アルバムのサウンドはアンディにとってかなり重要なものであると思われます。Drums & Wiresというタイトルはこのアルバムの音に、主にあの暖かくて雄大なドラムサウンドに関係しているといつも思っていました。サウンドの面でお気に入りのアルバムはどれですか?

ヒッピーが良く使うフレーズですが、どのアルバムサウンドも、僕らがいたその時代や場所、僕らの考え方に良く合ったサウンドだと思います。もちろん、エンジニアの中で優れた人、劣っている人がいたが、その時その時のアルバムのサウンドを作るために使われたわけです。例えば、絵画でも粗く混ぜた油絵具を使っているものもあれば、そうじゃないのもある。

アルバムを気に入る決めては曲の質ですね。他のバンドメンバーは違うかもしれない。Drums And Wiresのサウンドは全体的にバンドが進むべき方向のサウンドに聴こえます。バンドが2本のギターを持ったことの喜びで騒ぐドラム主導のサウンドへと。

新しいレコーディング技術には違和感はありませんか

宅録は良いが、エンジニアになろうと必死過ぎて、パフォーマンスに集中出来なくなりますね。昔のスタジオシステムは好きでした。つまり、スタジオに行って演奏するだけ。やれ、マイクはどれにしようだの、レベル、漏れのレベル、コンプレッションレート等の心配は他人に任せきりで良かったんですよね。

家で録るのは良いんだけど、スタジオとは非常に違います。コンピュータレコーディングは自分が望むようにやってくれる。テイクを録って、それで終り。または、永遠にいじくりまわしたかったら、それも出来る。自分の好みでどうでも出来る。それでも、やはりサウンドはテープの方が勝っている。音をもっと引き立ててくれます。

デジタルリリースとアナログレコード、CD/Blu-rayに関してはどう思いますか?お好みの形式は何ですか?

アナログレコードほど良い匂いで優れた音の形式はまだ存在しません。現在、レコードプレーヤーを持っていませんが。でも、みんなそれぞれ好みの形式があって、好きなのを聴けば良いんですよ。まあ、皆が重要視するのは音質ではないんですよね。昔からそう。録音サウンドの歴史を振り返れば、常に「使い易さ」が重要だったんですね。業界で作るのにどれが最も安上がりか。一度として、どの形式の方が良い音か?ではなかったんです。

気に入っている形式というのはないです。その時の状況によります。音楽はほんの少ししか聴いていないもので。だって、汚染になるからですよ。必要か否かは関係なくただ空間を埋めるノイズ。一日中音楽を聴くなんて出来ませんよ。ちょうどお店の香水売場で働くようなものです。自分の感覚が絶え間なく攻め立てられているわけ。悪夢ですよ。

デジタルストリーミングサービスは?SpotifyとDeezerの印税規定と倫理に反対しているのを知っています。

彼らが音楽とミュージシャンを衰退させている主因です。あいつらは悪。でも、モラルなんて誰も気にしてない。消費者も、レコードレーベルも、ストリーミングサービス側も。各々、望むものを手にしている。これらのサービスは、ミュージシャンたちを搾取していますよ。どこかのブルースシンガーが同意して署名をした、人を食い物にするような内容のレコード契約書よりもはるかに早い速度でね。低次元の邪悪さ。

最近、未払いの印税についてEMI出版社と争っていましたよね。どうなりました?新しいバンドに、音楽業界についてアドバイスはありますか?

最後にEMIと未払いの印税について喧嘩したのはユニバーサルに買収される前で、数年前のことだった。結果は結構良かったです。未払いの一部を得ましたので。

アドバイスは、こういう時代だから全部自分でやること。でも、今では誰も音楽なんかにお金を出していないから生活していけないだろうけどね。だから、音楽は趣味としてやること。キャリアとしてではなく。それが出来た時代はもう消えた。

Black SeaのリミックスされたBlu-ray 5.1サラウンドサウンドデラックスバージョンももうすぐ出るのではと思っているんですが、その場合、どういうものを期待出来るんでしょう?

FIND(見つける)という言葉がキーワード。というのも、僕たちのこれらのアルバムリリースを決めるのはEMI/Universalが実際にマルチトラックテープを見つけられるかにかかっているためです。どのアルバムであろうが、テープが発見されたアルバムをミックスします。単純明快です。彼らはかなり多くのレコーディング音源を紛失しているから、現在続いているXTCのアルバムリミックスシリーズは時系列とは関係なく、彼らが次に見つけるアルバムがリミックスされるわけです。

さて、このアルバムリリースから35年経ちました。もし、当時に戻れたら、また同じことをするでしょうか

いいえ、やりませんね。画家になっているでしょうね。

この質問は使い古されていますが、どうしても聞きたいんです。ビートルズ派か?ストーンズ派か?

両方。でも…もしかしたら…もしかしたら、むしろ、キンクス派かも......もしかしたら。
posted by Miko at 13:52| ニューヨーク ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月08日

2014年8月30日付Innocentwords.comのアンディパートリッジの最新インタビュー「バンドとして機能していた頃より現在の方がアルバムの売り上げが良い。世界はやっとXTCの良さに気がつき始めているのか?」

2014年8月30日付Innocentwords.comのアンディパートリッジの最新インタビュー

「バンドとして機能していた頃より現在の方がアルバムの売り上げが良い。世界はやっとXTCの良さに気がつき始めているのか?」「幼少期に親に褒めまくられた人なら芸術の道なんか選ばないよ。親に褒められたくて今音楽をやっている」「XTCのメンバーとの関係は"ほぼ皆無"。テリーがイギリスに帰ってくれば一緒にセッションしたいのだけどね」

innocent.JPG

http://innocentwords.com/andy-partridge-bleeds-for-you-and-me/

アンディ・パートリッジは天才である。 それは否定することは出来ない。 XTCを結成したメンバーであるだけでなく、著名なソロアーチストでありプロデューサーでもあるパートリッジは自分の音楽の遺産が末代まで人々に楽しまれるよう努力している。 (中略) 本インタビューで、パートリッジという人が、謎に包まれていると同時に親しみやすく、偉ぶらず、痛々しいほど正直な人であることがわかった。

XTCを共に結成したベーシストコリンムモールディングや他のメンバーとの関係は?と尋ねるとパートリッジの率直な答えは「ほぼ皆無です」。

「時々、E-メールを送り合う、それが僕らの間柄でせいぜい出来る最大の事。僕らの仲たがいはかなり酷いもんでしたよ。事情は言いませんがね。 デイブとの仲は、直接会うことはありませんが、以前より良好です。メールでのやり取りは前よりずっと軽くフレンドリーな感じ。 テリー(バンドを一緒に結成したドラマー)については、イギリスに帰ってくれさえすれば、いつだって一緒にセッションしたいですよ。彼にはいつも笑わせられますねえ…すっごいユーモアのセンスでさ」

(中略) 幼いころから家庭では常に音楽があったというパートリッジ。「音楽の影響は生まれてからずっとジワジワ受けていたのでしょうね。家で聴いていたラジオで掛かる音楽なら何でも。13才ぐらいまでレコードプレーヤなんてなかったので。好きだったのは、他の子供たちと同じく、ノヴェルティ(コメディ系の音楽)のレコードでした。ふざけた音、スピードを速めたヴォーカル、エコーやリヴァーブだらけ - そういう音楽。 このタイプの音楽はその後サイケデリックミュージックに"移植"されたんです。つまるところ、それが十代の若者たち向けのノヴェルティミュージックにだったんですよね。 それから、マイケルテイラーという友人を通して、様々なアヴァンギャルドのジャズを発見し天井がぶっ飛んだってわけ」

(中略)

アヴァンギャルドのジャズに魅かれながらも、ポップの方向へ傾いた理由は異性の注目を浴びたいからだった。「それには、ギターが重要なカギを握っていた」と当時を回想する。 「それは、ビートルズから始まった。“オオッ! ギターを手にしているぞ。 俺だってマネしないと” 他の楽器には興味がなかったんです。今では違いますが。でも、当時はギターでなければならなかった。 だって、オーボエとか、トロンボーンとか、チェロやったって女の子はキャーキャーしないでしょ。 性的放縦さは6本弦付の真っ赤な男根像によって誘発されるんですよ....だから、それが欲しかった」

ビートルズ狂であるパートリッジと仲間は大好きなバンドのマネをした。誰がどのビートルの役をやるか決め、テニスラケットや、板や、使えそうな適当な物を持ってビートルズコンサートごっこをしていた。

「大抵公衆電話ボックスの近くの草地でやっていましたね」と面白そうに言う。 (中略) 「ギターが弾けて歌が書けるようにさえなれば、この公共団地(下層階級公共団地)から抜け出せて女の子達からキャーキャー言われるのだ、というのが徐々にわかってきたんですね。 女性にモテることが音楽を学ぶ大きな動機だったんです。 それが主な動機ですが…あと、両親から得られなかった褒め言葉が欲しくて、ですね」

途中、他のグループにも注目をし始めた...キンクス、スモールフェイゼス等。 そして、サイケデリックミュージックのシングル曲をラジオで聴いたパートリッジは実は全て繋がっていたことに気づく。 「ピンクフロイドの"See Emily Play"とか、トゥモローの"White Bicycle"ですね。ノベルティロックなんですよ、実は - 幼少期に自分の好きだった音楽の続きなんですよ」

(中略)

彼の作曲に関する考えには奥深いものがある。「自分自身をあっと言わせるような曲作りを目指しているんです。年を取るほど難しくなりますがねえ。 [つまり、ほとんどのことは既にやってしまったので]; 曲作りにおけるサプライズという要素が自分にとっては非常に大切。僕はまだ(心は)子供なもので」

「音楽をやって、金持ち、有名になるなんて甘い考えは捨てたほうが良いですよ。そういううぶな考えに染まっていた時期もあったけどね。やっとわかったんです。音楽をやるのは喜びのためだけだと。喜びを与えてくれるものならば、やるべき。 喜びがないならば、やめろ」
「でもね、音楽をやっているのは、実は、究極的には幼い頃に貰えなかったほめ言葉を得るためなんです; ほんのわずかで良いから "よし、息子よ、良くやった” って言葉をもらうためにね。幼少期にそのようなほめ言葉を一杯浴びまくって育った人なら芸術の道なんて選ぼうとはしないですよ。 僕はそういうほめ言葉なんて一切もらえなかった。だから、今こういうことをやるはめになったわけです」

(中略)

ライブについて。「ツアーをするのにほとほとうんざりして。何しろ、ツアーをしてると休暇も無い報酬も無い状態で(例の悪徳)マネージャーに死ぬほどこき使われていたんです。これは大げさでもなんでもなくて、本当にXTCは5年間のライブショーから一銭ももらっていなかったんですよ」
「その上、長期に渡るUSライブツアーの真っ最中に、元妻が僕の精神安定剤の全錠剤を捨ててしまってね。自分でも知らぬ間に中毒になってしまっていたのですが。母が心の病を患ったために引き起こった僕自身の問題への対処として12〜13の頃、医者から処方箋としてもらったのが始まりだったんです。 母の問題についてはあまり話をしたくないのですが、あえて言うなら、母は心の病に苦しみ、そのために家庭は崩壊寸前のダメージを受けていました。それはもう非常に深いダメージだった。ま、とにかく、精神安定剤依存症だとは全く自覚がなかったんです。当然、そんな風に依存を急に断ち切るのは最悪なやり方ですが、実は、その後の6か月は、思考力が明晰になり、永遠に終わりの無いツアーをやめることを決意しましたね。問題は、レコード会社とマネージャーがそうはさせない、ということでした」

ソングライターでありツアーミュージシャンである彼に禁断症状は思わぬような最悪の形で現れた…パニックアタック、広場恐怖症、辺縁系発作、記憶障害に襲われたのだ。

「もうツアーはやりたくなかった。なのに、強制的にやらされたわけです。当然、その結果....身体が言う事を聞かなくなった。 (1982年のイングリッシュ) セトルメントは、ツアーで演奏する必要はないという考えで曲が書きレコーディングしたんです。依存症の頃より、思考がはっきりしてきたんですよ。ブライアンウイルソンのようにやっても良かったんですがね。つまり、僕が曲を書き、それをレコーディングして、他のメンバーが僕の代理を伴ってツアーをするというやりかた。でも、誰も賛成してくれませんでしたよ。ツアーを停止したおかげでXTCの音楽は向上したのは間違いないです。考えながら録音する時間が出来たわけだから。急かされなくてもよくなったのですからね」

(中略)

「ライブパフォーマンスについて物凄い反対しているわけではないんです。ストレスがあまりにも大きいのでやらないことにしているだけなんです。自分の家より愛すべきところはないですから。(英語のことわざ:我が家とは心がこもったところ)ホテルとか、飛行機とか、バス、ドレッシングルームとか、もう死ぬほど嫌でね。 実は、もともと他の人のライブを観るのも好きじゃなかったんです。どのライブに行っても、いつもガッカリして帰ってきてたから。自分の期待に答えてくれたライブなんてありませんでしたよ。歌はいまいちだし、照明、あるいはサウンド、あるいは着ているものは最低だし、わからないけど、ライブにはいつも何らかの理由でガッカリさせられてきました。 まあ、たぶん、自分の基準がとてつもなく高すぎるのだろうな」

ロンドンの西に向かって約80マイルほどのところにあるSwindonで生まれ育ったパートリッジ。問題無く、今までずっとそこに住み続けてきた。

「問題無いですよ。"物笑いの種"の町出身だということで "田舎者”ってからかわれる以外はね」とパートリッジは微笑む。
「ロンドンに住もうとは思いません。 当初、マネージャーはロンドンに移れと僕らを説得しようとしていましたがね。でも、引っ越す金なんかなかったし、あそこでの生活のペースが好きになれなかった。Swindonにいて逃げ出せないみたいな気持ちになったりしませんよ。数分でのどかな田園風景があるし、屋根裏からは白亜の丘を眺めることが出来ますし。それに、Swindonでは人の注目を浴びないので助かる。誰も僕なんか見ても騒ぎ出す人いないし。僕はただのイギリスの物笑いの町に住む哀れな間抜け野郎でしかないのでね。Swindonという町は完璧というには程遠い町です。それどころか、実は肥溜めの町と言える…が、少なくともそれは僕の肥溜めですから。Swindon市観光局向けの発言はさて置いて、最近はここより、素晴らしい美と喜びの町、Bath市で時間を過ごすことが多いです」

彼は自分の興味あることを追求し、プロジェクトには常に多様性と挑戦を求め続ける永遠に学び続ける人だ。 時には一度も試したことの無いずっとやってみたかったプロジェクトもある。Powersの純粋なエレクトロニック音楽、またはMonstranceのインプロビゼイション等だ。

「いつもとは異なる音楽的な試みを行うのが好き。でも、おそらく、自分の強みは "歌" なんだとわかっています。プロジェクトに関しては、金銭的報酬に惹かれて引き受けることがあります。そういう場合、たいてい上手くいかないね。プロジェクトにどうしてものめり込めないので…プロジェクトに夢中なのは自分の財布だけ…もし、上手く行かなくなったとき問題を片付けるなんて厄介だし。レコーディングのプロデュースはしばらくの間、楽しかったけど、もう疲れました; 僕にはソーシャルワーカーになる素質なんてないんですよ。やれ、ベーシストとドラマーが喧嘩しただの、ギタリストがアル中でセッションに来る気がないだの。そういうのを面倒見てあげるような辛抱強さなんてないんで。そういうすべてのことに辛抱できないんですよ。」

「言いたいのは、自分の心が望むことをやれってこと。そうすれば、どんな事があっても頑張れるから」

彼は、意識して、あるいは意識さえせず、常に時代を先取りし己のルールに従ってやってきた男だ。現在は、他のミュージシャンのために曲を作ったり、興味深いプロジェクトを手がけたり、期限付き賃貸借契約をEMIと結んだXTCのアルバムカタログの管理者を務めている。APE(Andy Partridge Enterprises) を設立したのは、その為である。と同時に、新しい才能あるアーチストを育むためであった。最近、APEでは極性修正版Skylarkingをリリースした。既に素晴らしかった1986年リリース版がさらに途方もないほど改善されたバージョンである。この後もさまざまなリリースが続く。

「XTCの全アルバムがスティーブンウイルソンによって5.1chサラウンド化され、見た目も、聴いた感じもこれ以上あり得ない程、最高になります」とパートリッジは熱心に語る。「あくまでも、EMIが(マスター)テープを見つけることができれば、の話ですが。奇妙な事にバンドとして機能していた頃より、現在の方が成功しているんですよ(アルバムの売り上げが良い。) 世界はやっとXTCの良さに気がつき始めているのでしょうかね?」

(注:杜撰なマスターテープ管理のために、EMIでは、現在、多数のテープが紛失中。昨年リリースされたNonsuchと10月に出るDrums & Wiresの5.1chはEMIがなんとかテープを全部発掘出来たので実現できた。今後もテープが発掘出来たアルバムの順に5.1ch化される。)
posted by Miko at 12:31| ニューヨーク ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月05日

【新翻訳記事】元XTCのハチャメチャキーボーディスト、バリーが赤裸々に綴る「XTCの最後の数か月間はアンディを恨んだが、自分でバンドを持って初めて彼のXTCでの苦労が分かり同情心が湧き許すことが出来た」

元XTCキーボード バリーアンドリューズのブログ


http://shriekbackmusic.tumblr.com/post/89649539972/keyboard-playing-part-2-75-79-or-id-been-to-xtc

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Keyboard Playing Part 2: ‘75-79 (or: ‘I’d been to XTC but I’d never been to me..)
キーボードプレイについて Part 2: 75年〜79年 (あるいは:“XTCには入ったが、自分ではなかった...”)
(←昔のCharleneの歌 I've Never Been To Me の歌詞から。)

nature: the fundamental qualities of a person or thing; identity or essential character
性質: 人または物の基本的な質; アイデンティティあるいは要となる性格

ancillary : providing necessary support to the primary activities or operation of an organization, institution, industry, or system.
補助物: 組織、施設、業界あるいはシステムの主となる活動や運営に必要な支援を提供すること。

What is your nature? Your ‘identity or essential character’?
あなたの性質は何? "アイデンティティ、あるいは要となる性格とは?

Surely sussing that out early in the game is the key to a successful life?
For some, it’s a struggle. Some never find it. For others it’s blindingly obvious from the start
何かチャレンジを開始する初期にそれを理解することが人生の成功への鍵であることは確かだよね?
人によっては難しい。 一生分からないままの人もいる。 中には初めから疑いの余地なく明確である人もいる。

What’s my nature, you ask? Easy: making up stuff.
では、僕の性質とは?簡単。自分で何かを作る事。

I like thinking of things that don’t exist yet and working on them till they do. That’s it and will, without doubt, ever be so.
この世にまだ存在しないものを考え、存在するようになるまで作ること。現在も、これからも、疑う余地もなく、僕の性質。

Everything about my childhood told me that was the case (the stories, the music, the objects.
子供時代を振り返れば、それが自分の性質だった(物語、音楽、物、誰もが認めた:僕はクリエイテイブなガキだった)。

Everybody saw it: I was one creative little fecker) yet when I started off upon the primrose path of rockn’roll, I became a keyboard player, a creature whose role is -that’s right- ancillary, supportive. One who doesn’t make things up but one who decorates other people’s things.
それなのに、ロックンロールという破滅への誘惑に乗ってしまうと、まず、僕はキーボードプレイヤーになってしまった。この生き物の役割は、(そう当たり!)助手、補佐的な役割。物を創造するのではなく、他人の物を装飾する役割。

If you, young KP, seek more than that, you should go elsewhere for it will break your heart. You think the rest of the band will listen when you plead for your vision? For your -heaven forfend-‘songs’?
もし、若いKP(キーボードプレイヤーの略)である君がバンドでの役割に補佐以上を望むのなら、もう他の道を行くしかない。心が傷付くことになるからだ。だって、君のヴィジョンを考慮してくれと言ったところでバンドの他のメンバーが耳を傾けてくれると思う?君の "なんとかかんとか"という歌に耳を貸そうとすると思う?

The truth is, they did not hire you for those things: they got you in the band to: ‘fill out the sound’, to create sonic backdrops, mood curtains, to add a few new, attractive but, ultimately, optional colours.
君が雇われたたのはそのためではない。'バンドのサウンドの必要な部分に音を加えてくれるよう' 、音の背景、ムードを醸し出す“カーテン”になってくれるよう、いくつかの新しく魅力的だがつまるところオプション色を追加してくれるように君は雇われたんだ。

To provide, sometimes, what we know in the trade as the Invisible Glue: a kind of subliminal humming which you don’t really hear but you would notice if it stopped.
また、時には、音楽業界では"透明接着剤"と知られる音を提供するために。それは、意識下の鼻歌のようなもので、通常聴こえないのだが、それが止まった時に初めて気が付くような音。

They got you in to be the Keyboard Player.
そう、君はキーボードプレイヤーとして雇われたんだよ。

Then, no big thing at the time, I heard XTC were looking for a keyboard player and I said I might be interested. We arranged a jam/audition at a local sports hall which was double-booked so we reconvened in the pub.
(中略)その頃、XTCがキーボードプレーヤーを捜していると聞き、加入したいかもしれないと答えた。 ジャム・オーディションを地元のスポーツ会館で予約したのだが、重複予約されたため、みんなパブに再び集まった。

It was strange, I knew of ‘Partridge’s mob’ only by local rep ('very competent but a bit pretentious' was the characteristically grudging Swindonian word on the street) but a few things were established by that night of piss-artistry and ranting: we really did hit it off -there was much laughter; ingenious obscenity; anecdotes of vaunting surreality and dubious credibility.
奇妙なことに、”パートリッジ一族マフィア”の事は地元の評判だけで知っていた(“非常に優れたバンドだが少々うぬぼれてる”というのがスウィンドンで聞いたバンドを渋々認めるコメントだった。)彼らと酔っぱらいわめき散らしたその夜、かなりの事が確立された:まず、非常に意気投合した。笑いまくり;巧みに考え付いたわいせつな言葉を飛ばし;到底あり得ないような過去の自慢話、耳を疑うような奇抜な逸話の数々。

There was something original about their group-mind -something very funny and deeply Swindonian.
彼らのグループのあり方に何かオリジナルなものを感じた。何かとてつもなく面白くて、心底”スウィンドン人” 的なものがあった。

I was of course, as London overspill -literally from the other side of the tracks- a ‘Cockney Bastard’. ('these new estates -all chicken wire and dogshit') They were ‘fucking inbred Swedebashers’ -such were the demarcations in Swindon at the time.
僕と言えば、当然、ロンドンの落ちこぼれ。文字通り下層階級出身コックニー野郎だった。 (“新しい公営住宅団地は - 金網と犬の糞が売り物です”) そして、彼らと言えば、”生まれながらの百姓野郎ども” - それが当時のスウィンドンでの階級分けだった。

That didn’t matter: I could see myself hanging with these boys.
そんなことはどうでも良かった。 こいつらとだったらと付き合えると思った。

And, after the Roulette experience, I was in a position to see something else: that they were as ambitious as I was.
ルートレット(バリーが加入した最初のバンド)での経験の後、とにかく何か他のことをやってみたかったし、彼らは僕と同じくらい野心に燃えていたとわかった。

Not in a daft impractical way, with lots of distractions to mask a basic lack of intention but with a real plan, one that was fired with the recklessness of youth, sure, and that was a long shot but which one which might…just…work.
基本的に何がやりたいのか良く分からないのを隠すために色々支離滅裂にやるだけのバカな観念的な野心ではなくて、ちゃんとしたプランがあった。若さの無謀さでメラメラ燃え立つような野心だった。確かに大きな賭けではあったが、でも...ひょっとして...成功するかもしれなかった。

XTC was the first band I’d really wanted to be in. And I knew I was before I’d played a note.
本当に入りたいと思ったバンドはXTCが初めてだった。 実際にバンドに入って演奏する前からわかっていた。

Sometimes it just goes like that. Apparently.
そういう風に決まってしまうことがあるよね。 本当にそういうことがあるんだ。

This unmitigated good vibe was not to last of course. And the reason for that goes back unambiguously to me pretending to be a keyboard player; to me doing something against my nature.
だが、この純粋な意気投合感は当然、長続きしなかった。 原因は上述に戻る。つまり、キーボードプレーヤーのふりをする自分;自分の性質に反することをしたからだ。

The ancillary role wouldn’t be enough, but I didnt know that yet. Neither did XTC.
このバンドには、僕の ”補佐的な役割” だけでは充分ではなかったのだ。自分でも気が付いていなかった。 XTCも気が付いていなかった。

A skilled human resource specialist might have looked at the XTC of ‘76 and drafted a template for the ideal 4th member: 'no personal artistic ambitions (there was already an aesthetic -and two songwriters- which needed no expansion), plenty of technical know-how to consolidate what they had and to take it further, and, perhaps most importantly, a sort of noble humility; a willingness to subsume the ego in order to achieve a greater goal’.
熟練した人事スペシャリストであれば76年のXTCを見て、4番目のメンバーの理想的な候補者の条件を次のように策定したであろう。 「音楽的な個人の野望が無く(XTCには既に美学的思想が確立しておりそれ以上拡大は要らなかったし、二人ものソングライターを抱えていたのだから)、XTCが既に持っている技術的なノウハウを更に強固にし向上させれるような豊富なノウハウを持ち備えており、多分、最も重要な条件として、気高い謙虚さがあること; つまり、グループとしての大きな目標を達成するためには、自我を従属させることをいとわないこと」

All of which, though I don’t know him very well (sorry, Dave, to try and precis you so brutally, it’s a blog, I need broad strokes) seemed to roughly describe my eventual replacement, Dave Gregory.
彼についてはそんなに良く知らないが (Dave、すまない。あなたのことをこんなに風に残酷に要約しようとしているが、これはブログ。おおざっぱな表現が必要だ) この条件の全ては最終的に僕の後釜になるDave Gregoryをほぼ表しているようだ。

What did work though, I will say for my time in the band, was the kamikaze, youthful, competitive energy of it all
僕の在籍時代には、XTCにはカミカゼのような、若さ一杯、ライバル意識バリバリのエネルギーがバンドを盛り立てた。

https://www.youtube.com/watch?v=gcIBLyJlJ5Q

You could argue that I was the man for the time, and the square peg frustration fuelling my manic stage persona gave the band an edge which was crucial in the
maelstrom of Post Punk.
当時のXTCにおいては僕こそが主役だったと言える。バンド内の不適任者というフラストレーションが僕のハチャメチャなステージパソナに拍車を掛け、それが一層、ポストパンクシーンの混乱の渦中でXTCというバンドを際立出せた。

A lot of rock success is about fitting the flavour of the times and I think XTC probably needed a bit of a maniac onboard in 77-8.
ロック界での成功の大半はその時代のフレーヴァ―に一致するかどうかであり、77年、78年あたりのXTCはでおそらく多少狂気じみた人間がバンドに必要だったのだと考える。

After that, when things had calmed down, I was superfluous really, as the post-me album title ‘Drums and Wires’ not so subtly implied.
ポストパンクの混乱が落ち着くとXTCにとって僕は余計者になった。僕が辞めた後のアルバムタイトルDrums and Wires(ドラムとギター)がそれほど遠回しにではなくそのことを仄めかしている。

Anyway, I’d had to leave: hiding my nature and resenting it was an undignified and painful place to be. I wasn’t doing anyone any good, and I knew it.
ま、とにかく、僕はXTCを去らなければならなかった。自分の本当の性質を隠し、そうしなければならないことに憤慨することは不名誉な事であり辛かった。 皆にも迷惑を掛けていた。分かっていた。

After the unedifying power struggles of GO2 and all the bitching about each other in the press (so English of us -a good punch-up might have cleared the air) it was time to strike out for juicier shores: back to the Magic Islands of Making Stuff.
2枚目のアルバムGO2のレコーディング中の不道徳極まりないエゴのぶつかり合い、お互いへの不満をメディアにぶつけた(これは、非常にイギリスぽいやり方 - 殴り合った方が嫌悪な雰囲気を解消出来ただろうが。
)その後に、(自分の性質である)”物を作る”という”魔法の島”に戻る時がいよいよやって来た。

I hated Andy Partridge with a vengeance in the last months of XTC, but, after a few years of doing his gig: trying to shape a rock band (two actually: Restaurant for Dogs and Shriekback) into a shape which only existed in my head, I had a good deal more sympathy with him. That shit is harder than it looks.
XTCを抜ける前の最後の数か月間はAndy Partridgeを猛烈に憎んでいた。ところが、Andyがやっていた事を自分でやり始めて、数年間、ロックバンド(Restaurant for DogsとShriedkbackという二つのバンド)を 自分の脳内に描くようなバンドに作り上げようとした。実際にやってみて、初めてAndyへの同情心が湧いてきた。 バンドを自分の思うように作るなんて傍で見るよりずっと難しい。

There’s an interview we did on Sky in ‘86 and what is not apparent from the clip is that we literally hadn’t seen each other since the last meeting in our manager’s office in ‘79 when I resigned. Not even for a couple of minutes before the show. Reality TV avant la lettre.
Sky(TV番組)で86年に司会のアンディが僕にインタビューをした。この動画クリップからは良く分からないようだが、これは実は、僕とAndyにとっては僕が79年にXTCを辞める際にマネージャーのオフィスで最後に会った時以来の再会だった。 この番組に登場する寸前にも全く会っていない。

http://www.youtube.com/watch?v=ra2IUr21DDM

Someone commented on it that I looked like I was on E.
この動画の誰かのコメントで僕がヤクでハイになってるように見えると書き込んでいる。

I wasn’t but I think I must have been experiencing some genuine Understanding and Forgiveness coming, as I was at the time, from an infinitely kinder, more creative place than when we were squabbling and bitching and I was the frustrated KP in XTC.
しかし、そうじゃない。多分、この時、(XTCを作り上げるのに苦労したであろう)Andyの気持ちを心から理解出来て、許してあげたい気持ちが湧き上がるのを感じたのだろう。そういう気持ちになれたのは、Andyと小競り合いし不平不満をぶつけあうXTCのフラストレーション爆発キーボードプレイヤーだった頃より、とてつもなく思いやりを培い、よりクリエイティブな精神状態の自分に変わっていたから。

I was one of the singer/writers in Shriekback, which had really found it’s voice by then; had a major record deal; was playing spectacular gigs all over the world and I was generally having a whale of a time. I had relaxed into my Nature and the anguish could cease.
僕はShriekbackのシンガー・ソングライターの一人であり、その頃までにはバンドは独自のスタイルを見つけていたし、メジャーレーベルと契約をし世界中で見事なパフォーマンスのギグを繰り広げており、最高の時を楽しんでいたのだ。 自分の性質に馴染むことが出来、その性質を生かし、苦悩に終止符を打つことが出来た。

When it comes down to it, New Age bollocks aside, there really is nothing like being who you are..
結論は、ニューエージナンセンスはさて置いて、自分らしくやること以上に素晴らしい事はないってこと...。
t
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2014年05月17日

7月27日ヨコハマで何が起こるのか?!XTC三昧!の主催者の佐々木さんと金子さんに直撃インタビュー。「みんなでお宝を持ち寄ってXTCでわいわい楽しめたら最高!」

ヨコハマXTC三昧!の主催者の佐々木さん(Hiroshi Sasaki @monacchi)と金子さん(kazumi kaneko@kazumin_55)に直撃インタビュー★

yokohamaaaaa.JPG

MIKO:佐々木さん、金子さん、こんにちわ!ご多忙の所、時間を割いてくださりありがとうございます。

金子さん:こんにちわ!ブログに掲載して下さるとのこと、とても嬉しいです!楽しい会にしますのでよろしくお願いします!

佐々木さん:こんにちは!ブログにて取り上げていただけるとのことありがとうございます!

MIKO:とんでもないです。XTCのためなら、地の果てまでも(笑)!今年は大阪でも来月6月にXTCファンの集いが開催されますが、横浜も負けていませんね(笑)!まず、何故、今、“XTCファンの集い”なんでしょうか?

佐々木さん:他に開催しているイベントに近場(横浜)の熱烈なXTCファンが来てくれて話しが盛り上がり、軽い気持ちで企画しました。仙台でイベントがあったり、大阪でも計画しているといったことを聞いていたことも後押しされました。これだけ反響があることには驚きました。「何故、今」か?、私自身のXTC熱が上がってきているのが一番でしょうか(笑)

MIKO:佐々木さんは、XTCファン歴は何年くらいですか?

佐々木さん:始めて聴いたのが「Oranges & Lemons」でそこからだいぶ間が空いて、3、4年前からXTC熱が上がりじっくり聴き始めました。楽曲の良さ、時代ごとに違う表情を見せ全く飽きさせませんね。アンディ&コリンは素晴らしいメロディメーカーと思います。

MIKO:はい!もう、あの二人は人類の宝です(唾飛び)!金子さんは?

金子さん:78年当時Ultravox!が好きで、同時期に「ホワイト・ミュージック」を聴いたのがファン歴の始まりでしょうか?
XTCもUltravox!もキーボードが入っていて同時のパンクバンドとはかなり趣が違っていてツボでした。 当時のロック雑誌ではよく一緒に紹介されていました。 結婚したり離婚したり(笑)途中音楽から離れていた時期があり、ずっと追っかけていたわけではないのですが、ここ4-5年で再燃してきた感じです 。

MIKO:人生いろいろありますな(しみじみ…)。Ultravoxも良いですよね。ジョンフォックスは涎たれるほど溜まりません。ミッジ・ユーロの方は、知り合いに彼と付き合っていた人がいて「あいつサイテー!」とこぼしていましたが…。
それはさておき(笑)、お二人のずばり一番ハマったというか、ヤラれた〜!!というぐらい好きなアルバムは?

金子さん:アルバムはどれも良くて悩みます。が、どれかと言われたら「ドラムス&ワイヤーズ」!ここから新しいXTCが始まった!と言える素晴らしいアルバム。やられたのは2枚あってファーストと「イングリッシュ・セトゥルメント」。パンク勃発時のひねくれパワーポップバンドとしてのXTCと、楽曲も演奏もレコードも素晴らしい唯一無二のバンドとしてのXTC。とにかくアンディ&コリンの個性、バンドのバランスは素晴らしいです!

佐々木さん:一番となると始めて聴いた「Oranges & Lemons」です。ポップサウンドの王道といった感じで好きです。ビートルズを感じさせる曲もあったりで聴いていて楽しくなってきます。やられた!というアルバムは、「English Settlement」です。このアルバムのドラムの音はたまらないですね!当然テリー・チェンバースのドラミングも好きです。

MIKO:か、金子さん!!!金子さんのTwitterプロフィール写真って、まさか、あの…クラッシュのトッパ―!?!?っていうか、何故、トッパーさんとツーショット!?

金子さん:78-80年にパンク狂が高じてロンドンで暮らしていました。
80年にクラッシュを撮影するチャンスがあり、その時にトッパーと撮って貰いました!ツーショットではありませんが、もちろんジョーもみんなの姿も撮影しました。同じスタジオにゲイリー・ニューマンがいて、John Foxxのファンと知るやめちゃめちゃフレンドリー(笑)に話してくれたのも懐かしい思い出です。

MIKO:おおお、ゲイリーですか!彼はジョンフォックスを崇拝してますよね?数年前にゲイリーのライブを観ましたが、チューブウェイアーミーとか最高カッコ良いですよね!
さて、今回のスーパー興奮イベント、ヨコハマXTC三昧ですが、やろう!と思われたキッカケは何だったのですか?

金子さん:試聴室その2 と言うライブカフェで佐々木さんや仲間と「黄金町プログレナイト」始め色々イベントをやらせて貰っているのですが、 「ネオアコナイト」の延長で日曜の昼間に「黄金町ゆるふわカフェ」というXTC多めのお客さま参加型イベントから今回の「ヨコハマXTC三昧!」へと発展しました。前回のゆるふわにMikaさん(mika☆nyan@xtc_mika)がいらして下さり仙台や大阪のイベントのお話を伺って、それじゃ横浜でも!とその3日後には開催日を決めてしまいました(笑)。 地元にもXTCファンが数人います。

MIKO:な〜るほど。MikaさんのXTC愛パワーにはさすがのわたくしも降参しました。この試聴室というところはどんな感じの所ですか?

金子さん:試聴室についてですが、週末はミュージシャンが出演する人気のライブカフェでプロ仕様の音響が素晴らしく、ライブ盤をかけるとそこでメンバーが演奏しているのでは?と錯覚するほど。
店内は広くて、席を移動しながらお喋りしたり踊ったり、ドリンクもフードも安くて美味しいお店です。わたしが大まかな進行や接客、佐々木さんがレコードやCDをかけてくれプレイリストの記録他など。
お客さまが持ってきた音源を沢山かけるのがイベントスタイルです。

MIKO:わくわくするような所ですね。素晴らしいです。

金子さん:ええ。XTCの曲名をつけたカクテル、缶バッジの制作や当日は写真やポスターを飾ったりしようかな?と考えています。みんなでお宝を持ち寄ってXTCでわいわい楽しめたら最高ですね!

佐々木さん:今回、皆さんにお気に入りのアルバムを投票して欲しいと思っています。どのアルバムが人気があるのか気になるのと、選曲の参考にしようかと思っています。投票で一番人気になったアルバムは多めにかけるつもりです。同じく曲も投票をお願いするつもりです。
集計など大変なので「Fossil Fuel」から選んでもらおうかと思っていますが、1曲だけはフリー投票出来るようにします。ベスト5になった曲はラストの5曲としてかけます。

金子さん:ヨコハマのイベントは曲をかけるのがメインで他に催し事はしませんが、リクエストコーナー(CD、レコードなどの音源を持ち寄ってもらい、かけるコーナー)を設けてお客様にも参加してもらえるようにします。来ていただいた方には、試聴室その2の音響(ライブで使用しているもの)でかけるXTCを楽しんで欲しいです。他のイベントでも用意しているオリジナルドリンク(曲名、アルバム名が付いている)も予定しています。定員制では無く、チャージ無し(1ドリンクオーダー〜)ですので、多くの方に来ていただきたいです!
楽しい会にしますのでよろしくお願いします!

MIKO:よろしくお願いします!…あっ!!大事な事を金子さんにお聞きするのを忘れるところでした!!XTCの中で金子さんの萌え〜ハートタイプはどの人でしょう?こっそり教えてください。

金子さん:(笑)理想のタイプ…(真剣)。そうですね…アンディの才能は世界遺産レベルだと思います。つき合ったら面倒くさそうですが (笑)でもコリンも捨てがたい。。 (ミーハー!)笑。
とても残念なのはXTC活躍期にロンドンにいたのにライブを見られなかったことと、あまりイギリスのメディアで取り上げられてなかったこと。もちろんテレビやNMEなどで見かけはしましたがそんなに話題になった記憶がありません。Ultravox!同様マニアなファンはいたのでしょうが。。

MIKO:金子さん、佐々木さん、ありがとうございました!

ヨコハマXTC三昧!

日時 : 2014/7/27(日) 12:00〜17:00

料金:チャージ・フリー (要1drinkオーダー〜)

場所:横浜黄金町 試聴室その2 http://shicho.org/

京浜急行 黄金町駅下車 徒歩3分
posted by Miko at 23:10| ニューヨーク ☔| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月12日

「あなたはもうボッチじゃない!(涙)」大阪と横浜でXTCファンの集いが実現!!!!XTCファンのつながりがSNS周辺で熱く広がっている!この炎が絶えないよう燃やし続けよう!

☆〜〜感動〜〜☆今年はアメリカでは2回XTCトリビュートコンサート開催、日本でも3月にカレーを食べながらXTCの集いが仙台で開催され、6月には大阪で、夏には横浜でまたイベントが企画されている。XTCファンのつながりがSNS周辺で熱く広がっている!この炎が絶えないよう燃やし続けよう(涙)

大阪XTCの集いの企画者、石飛徹@tetu106rに直撃インタビュー★

oosaka.JPG

tetu.JPG

MIKO:徹さん、こんにちわ!今日はお忙しい所ありがとうございます。

徹さん:miko様のブログで取り上げて頂けるのは願っても無い事です。有難う御座いますm(_ _)m

MIKO:とんでもないです。こちらこそ光栄です!先ず、今回、『大阪XTCの集い』という胸躍る企画を思いつかれた動機は何だったのですか?

徹さん:ツイッターを始めた頃から、いろんな人が、所謂「DJイベント」をやっているのを知りました。好きなアーティストを冠して「〜ナイト」等。いつか、“コレを誰かがXTCで!”と夢見ており、当時その様な事を呟いていました。仙台のイベントが「カレーを食べながらXTCを聴く会」(3月30日澁谷浩次@yumboyumboyumbo さんの仙台の喫茶ホルンで開催。)という内容を知り、「これならDJの知識や機材がなくても出来るのではないか」と思ったのと、今年の1月に、blurの武道館ライブで、お会いしたGumby@gumby464さんから「やってよ!」というお声を頂いたのが「今」やるきっかけになりました。

MIKO:おお、あのGumby様が...!(感涙)

徹さん:(笑)そうです。「大阪XTCの集い」というイベントタイトルはgumbyさんからヒントを頂きました。後は、先日のkeyboze@keyura3さん(私の本ブログの素晴らしいXTCのイラストを描かれたイラストレーター)の個展で、その話をお会いした氏にはなした所、「協力しますよ〜!」とお声をもらい、その場で直ぐに、会場であるカフェのオーナーさんに、イベントの可否を聞いた所、了解を頂いたので、じゃあ直ぐにやるかと。

MIKO:凄い行動力と言うか、思い立ったら直行〜(笑)所で、とっても知りたいのが、徹さんのXTCとの出会いです。何がきっかけだったのでしょう?

徹さん:最初にXTCを知るきっかけとなったのは、「東京少年」という、今から24年以上前に活動していた邦楽バンドを好きになったのがきっかけでした。中心人物がXTC好きを公言しており、曲の歌詞にも出て来る為興味を持ちました。それからかれこれ24年経ってます

MIKO:うわ〜、それは長い!話は変わりますがXTCのアルバムで一枚を選べと言われたら何でしょう?

徹さん:これは難しいですね(笑)その時々で変わるので、「コレ」と決めるのはちょっと無理なのですが、1番思い入れがあるのはやはり、リアルタイムで初めて買った「nonsuch」だと思います。
当時は「oranges&lemons」や「skylarking」に夢中で、その完成されたポップセンスに酔いしれていたのを覚えてます。そんな中、衝撃を受けたのは「BBC Sessions」でした。テンポの早い初期の曲の攻撃性とメロディの後期にも劣らない完成度と演奏力に一発でヤられてしまい、初期のアルバムを聴き漁るきっかけとなりました。

MIKO:最後に肝心の『大阪XTCの集い』についてですが、このイベントで実現したいことは?

徹さん:関西には非常に素晴らしいXTCファンの人達が多く、またそんな魅力的な方々に直接お会いさせて頂いたりする機会があったので、ただ単に曲だけかけて喋るイベント、ではなく、家で1人では出来ない、XTC愛から生まれた物を皆で共有したい!簡単に言うと、「来てよかったわ〜、さすが大阪やなぁ」と思って頂けるイベントにしたかったのです。京都人ですが(笑)もし、勿論、そういった事が苦手な方は、ゆっくりとご自分のペースで楽しめる様な内容にしようと思っています。

MIKO:風の噂(?)によると、東洋風のゆるいメロディオンにアンディパートリッジも感嘆した数々のXTCの曲をカバーされているうずららいだー@uzuriderさんがゲスト出演されるとか...!(うずららいだーさんの5月6日の呟き“カズー(鼻歌レベルの難易度)でメロディを吹いたり、適当な打楽器を使って貰ったりして短時間の超シンプルなユルい合奏が出来ればって感じです。アンディのジャケットは着て記念撮影でもどうぞ。(サイズがキツキツでなければ…”)

andy jacket.png
(うずららいだーさん所有のアンディのジャケット)

uzu.JPG
(アンディからうずららいだーさんへのお褒めリプ。)

徹さん:また、うずらさんに楽曲演奏の依頼をする時は死ぬ程緊張しました(笑)。お会いするのは2度目でしたが…。アンディのジャケットをお借りする話は気楽でしたが(笑)

MIKO:徹さん、ありがとうございました!

6月28日(土)大阪谷町六丁目のカフェ、サブタレニアンズ
http://sarubuilding.info/subterraneans/
にて、18時より「大阪XTCの集い」開催〜!関西のXTC好きの皆様!集え!
ご予約は石飛徹@tetu106r さんまでへリプかDMを〜。
posted by Miko at 07:58| ニューヨーク ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月10日

スカイラーキングの極性エラーについてトッドが反論!「本当に位相の問題があったかどうかは分からんが、最終的にリリースされたアルバムのマスタリングには僕は一切関与していない!」

今回発売された極性を直したSkylarkingのCDですが、
アンディによると極性エラーはトッドのスタジオの誤配線が原因らしいということでした。
過去記事↓
http://long-live-xtc.seesaa.net/article/382468130.html?1397100431

ところが先日、当の本人、トッドから反論が…。

いやはや、いつ仲直りするんでしょ、この二人。

過去記事↓トッド「アンディに釜で頭を真っ二つに割ってやりたいと言われた」
http://long-live-xtc.seesaa.net/article/358468014.html?1397101747

***********************
http://pulmyears.wordpress.com/2014/04/01/xtcs-dave-gregory-plays-the-fool/#comments

TR Says:
April 2, 2014 at 4:50 am
トッドラングレンのコメント:

Just to keep the facts straight, the original version of Skylarking was mastered by myself and Greg Calby at Sterling Sound. One might assume from the ‘phase’ implications, that the producer of the record and one of the premier masterers on the planet somehow missed this so called issue and released a faulty product.
間違いを正したい。Skylarkingのオリジナルバージョンは、Sterling Soundで僕とGreg Calbyによってマスターリングされた。例の'位相’問題の話を聞くと、このレコードのプロデュ―サーと地球上最も優れたマスターリング師のひとりに数えられるプロが、どうしたことかこの問題に気が付かず、うっかり不良品をリリースしてしまったように思われるかもしれない。

To be clear, at the completion of the record Andy went to some trouble to crap all over the project, and if this had been a real issue it would have been part of his ammunition.
誤解のないように言うと、レコードが完成すると、アンディは一生懸命このプロジェクトについてこき下ろした。つまり、これが当時そんなに問題であったならば、アンディは絶好の攻撃の材料としていたはずだ。

However, the final release of the album was NOT the master that Greg and I approved. Andy and the band’s A&R man at Virgin decided that Dear God did not belong on the record, which then had to be remastered. I do not know if Greg was involved, but I was not. If he was, I have full confidence he would not create a faulty master.
しかし、最終的にリリースされたアルバムのマスターは、僕とグレッグが承認したものではなかったのだ。アンディとヴァージンのXTCのA&R担当者が、Dear Godはこのアルバムには入れるべきではないと決めて外した。そして、リマスターされないといけなかった。そのリマスター作業にグレッグが関与したかどうかは知らないが、僕は関わっていない。もし、彼が関与したとしたら、絶対にそんな不具合のマスターなど作ったりしないと100%自信を持って言える。

So if there actually was a phase problem (my jury is out), the responsibility probably lies with a mastering lab in England who had to recut the master to the new running order, then recut it again when they discovered that the actual hit single on the album was Dear God.
つまり、もし本当に位相の問題があったのならば(自分の結論はまだだが)、おそらく、その責任は、Dear Godを外したために新しい曲順でマスターを再度カットした後に、実はDear Godこそ、このアルバムの中で売れるシングル曲だと気が付いたために、再びカットしなければならなかったイギリスのマスタリングラボにある。

TR Says:
April 2, 2014 at 6:00 am
トッドラングレンのコメント:

Oops… Calbi
おっと....Calbi(綴りの間違え)

***************
posted by Miko at 12:34| ニューヨーク ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月02日

Andy PartridgeとThomas Dolbyがウン十年(?)ぶりにTwitterで再会、男の友情を確認!


3月31日:
Thomas Dolbyの呟き「The VoidoidsのBob Quineは史上最高のギタリスト、Andy Partridgeと共に僕に多大なる影響を与えてくれた。生きてるって素晴らしいと誰が言ったっけ?」

tb1.JPG

3月31日:
Andy「サンクス、Thomas。あなたのツイート読みました。嬉しいです。あなただってクレージーと言えるぐらい才能ある人ですよ」
4月1日:
Dolby「アンディもBob Quineのリフに影響受けてるのでは?尖っていて、ジャズヴォイシングぽくて、クロスリズムだし」
Andy「もちろん。かなり影響受けていますよ。スーパースクウェアクラウドの若いギタリストにも同じものを感じます。トム、あなたが元気でやってることを願います」
Dolby「フーム。彼らは初期のパディ無しのウェンデイ入れたプレファブスプラウトに似ているね。ええ、元気でやっていますよ。僕をフォローしてください。DM(プライベートメッセージ)送りますよ。あなたたちXTCのメンバーにハグを」

ap tb 1.JPG







posted by Miko at 12:36| ニューヨーク ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月03日

89年のSkylarkingのインタビュー「僕のエゴなんて普通だけどトッドのエゴはモンスター級!」「僕にはシングル曲を選択する能力が無い。あの大ヒットSenses Working Overtimeのシングルカットに反対したくらいシングル曲判断力ゼロの男。シングル曲失読症!」

スカイラーキングについてアンディとコリンが語る:89年のラジオゲスト出演時のインタビュー翻訳

「僕のエゴなんて普通だけど、トッドのエゴはモンスター級!」「僕にはシングル曲を選択する能力が無い。あの大ヒットSenses Workingのシングルカットに反対しSimpletonがシングルカットすべき曲だなんて全然思わなかったシングル曲判断力ゼロの男。シングル曲失読症!」

http://chalkhills.org/articles/WBRU1989.html

WBRU 95.5 FM, Providence
1989

Dramatis Personae:
Andy Partridge (AP)
Colin Moulding (CM)
Alexa, a rather young and awkward-sounding interviewer (WBRU)



WBRU: OK. Um, now, Todd Rundgren, I know, produced Skylarking, and you have a - (AP sucks in his breath with horror) - story behind someone who produced this album. . .
WBRU(インタビュアー):OK。さて、今度は、トッド・ラングレンについてですが、Skylarkingをプロデュースしたんですよね。(アンディはここでゾッとして息を呑む真似をする) - このアルバム制作者にまつわる裏話があると思うのですが...。

CM: Emperor Toddulus.
CM(コリン):皇帝トッデュラス。

AP: Emperor Toddulus the First, yes, the only four foot tall producer we've ever worked with.
AP(アンディ):皇帝トッデュラス1世。そう、今まで一緒に組んだプロデューサーでただ一人身長が4フィート(122センチ)しかなかった人です。(注:実は5フィート11インチ=約180センチ)

CM: Yes, it can be told now, listeners, that Andy Partridge did not get on with Todd Rundgren. It has to be said.
CM:はい、皆さん、今だからこそ明かします。実は、アンディ・パートリッジとトッド・ラングレンは上手くいかなかったんです。これは伝えておかなければならない。(注:これは皮肉のジョーク。この二人が真っ向から対立しレコーディング中ずっと喧嘩の連続だったのは音楽ファンの間では周知であった。)

WBRU: (worried) Ohh.
(心配そうに)ええっ。

AP: It's OK. Too much has been made of that, actually. We should be nice to Todd today.
AP:もう、大丈夫です。これについては、あまりにも多く語られ過ぎました。このインタビューではトッドについて良い事を話すべきだな。

CM: Todd likes to do things the Todd way -
CM:トッドは物事をトッド流のやり方でやるのが好きなんですよ -

AP: In Toddio. [?]
AP:トッディオでね。 [意味謎]

CM: And if you don't like it, then the sparks are gonna fly, you know, but. . .
CM:もし彼のやり方が気に食わなければ、バチバチッと火花が散る...。

AP: Yes, suffice to say that when you work with Todd you just have to leave your ego at home in the cupboard and come and be fleshy recording fodder for his love.
AP:そう、トッドと組んで仕事をする場合、とにかく家を出る前に自分のエゴというものを家の食器棚に置いてこないといけないんです。そして、彼に愛されるため楽曲を録音しないといけないんです。

WBRU: Which is what you love to do.
WBRU:でも、それって、大好きな事ですよね。

AP: Oh, I just love to do that, yes! I mean, I've got a reasonable-sized ego, no bigger and no smaller than anyone else's, and Todd's rather got a monster! But he wouldn't show it to me, so. . . We just didn't get on too much. But I think the LP's fine. When we initially finished it, I was a little displeased with it, but I think that was more my - the fact that I thought that doing the whole LP was going to be like a summer holiday, a summer camp or something - not really summer camp, it was more like a concentration camp! Yes, Camp Todd, Stalag Todd, as it was known, actually.
ああ、もう大好き!そうです!僕のエゴなんて普通のサイズ。みんなのエゴより大き過ぎもしないし、小さ過ぎもしない。でも、トッドのエゴときたらモンスター級ですよ! それを隠して見せないわけ。だから…彼とはあまりうまく行かなかったんですよ。でも、LP自体は良く出来てる。レコーディングが終わった当初は少し不満だったんですが、あれは、どちらかというと僕の-----最初、あのLPの全曲を(トッドのアメリカのスタジオで)レコーディングするのは僕にとってサマーホリデーというか、サマーキャンプというか、何かそういうものになるのだろうと期待していたんですが-----ところが、あそこは、もうサマーキャンプ(summer camp)なんてもんじゃなくて、強制収容所(concentration camp)だったわけ!そう、“トッド”キャンプ場というか、“トッド”第十七捕虜収容所なんて名前で知られていましてね、実はさ。

CM: Todd's got this studio up near Bearsville in upstate New York, and when the bands record at his studio, you have to stop in "The Guest House" for bands, you know, you make pals with the mice that roam the corridors and. . . it's a pretty decrepit sort of place.
CM:トッドはニューヨーク北部のベアズヴィル近辺にレコーディングスタジオを持っていて、バンドがそこでレコーディングする場合、そこのゲスト用の家に宿泊するんです。それで、廊下をカサカサ這いまわるネズミの集団と顔なじみになっちゃたりして....かなり、おんぼろの家なんですよ。

AP: It's amazing, the last band that were there had such a plague of mice that they tried to poison them, and succeeded, and so there were lots of dead, rotting mice under the floorboards stewing up the house lovely by the time we got there.
AP:大変なことになっていたんです。僕らの前に泊まっていたバンドがネズミの疫病に見舞われてね、連中を毒殺しようという試みが成功したわけです。おかげで、僕らが到着する頃には床板の下に山のように転がるネズミの死骸の腐敗臭で家中、素晴らしい具合にム〜ンッと蒸返っていたんです。

WBRU: Always good for a bit of musical inspiration.
WBRU :音楽にちょっとしたインスピレーションを与えるのは良い事です。

AP: Oh, it was great, you get in there and - (sniffs) - Hmm, what's that smell? Is that airline food? (sniffs)
AP :ああ、あれはもう最高でしたよ。家に一歩足を踏み入れると-----(鼻をクンとさせる)-----ムム、なんだこの臭い?機内食?(クンクン)

CM: One thing that did strike us was the fact that Todd's gear that he's got in the studio all seems to be very antiquated, it really is stuck in the early 70's, technology-wise.
CM :ちょっと意外だったことの一つは、トッドのスタジオ機材がどこれもこれも全部非常に時代遅れみたいだったことです。本当に、技術的に言うと、70年代の始めの頃から進化が止まっているような。

AP: He's got "Stalinphone" printed on the lot of it.
AP :その機材の多くに「 Stalinphone (スターリン電話)」と印刷されていましたよ。

CM: And even more surprising that he runs his 24-inch, uh, sorry, 24-track tape recorder at 15 inches per second, which is unheard-of these days. It's supposed to be thirty inches.
CM :さらに驚くべきことに、トッドは、24インチの、あ、じゃなくて、すみません、24トラックテープを15インチ/秒で回しているんです。今では前代未聞の代物、あり得ないですよ。通常は30インチのはず。

WBRU: All right, well, before we get sued, maybe we should stop. (Giggles nervously)
WBRU :なるほど。えー、訴えられる前に、ここらへんで(トッドの悪口言うのは)止めたほうが身のためでは。 (引きつった笑い)

AP: Just to round it all up, despite him being a total pain in the neck to work with, he's, uh -
AP: 結論としてまとめると、トッドとの仕事では全く嫌な思いをさせられたけど、あの人は、えーとーー

CM: He is a good producer.
良いプロデューサー。

AP: He's a great producer, and -
良いプロデューサーだし、あとーー

WBRU: The album sounded wonderful.
あのアルバムは素晴らしいサウンドですよね。

AP: And a wonderful musician. And he did some very surprising, but very good things with the music. It was his idea that we do the kind of John Barry existentialist spy theme backing to "The Man Who Sailed Around His Soul," I mean, the original demo was nothing like that, it sounded more like Leonard Cohen, the original demo.
AP:素晴らしいミュージシャンでもあります。それに、いくつか結構びっくりするような凄く良いことをしてくれたしね。ジョン・バリーの実存主義スパイテーマみたいなバッキングをThe Man Who Sailed Around His Soulでやることを提案したのはトッドでした。だって、元のデモはあれとは全然違っていて、どちらかというと“レナード・コーエン/オリジナルデモ”みたいなサウンドでしたよ。

CM: But he's a rotten engineer.
CM:一方、エンジニアとしてのトッドはダメ。

AP: Well, he's a rotten engineer, yeah. It's give and take, you know, he's a good producer. . .
AP:まあ、ありゃあダメだ。そう。ギブアンドテイクのバランスですよ。プロデューサーとしては優れているが… 。

CM: On balance, it was a good experience, I think.
CM:結局のところ、良い経験ではあったと思いますが。

AP: I wish I hadn't crapped in his wastepaper bin.
AP:トッドのくずかごに糞したのは反省してます。(!?)

(ここでDear Godがかかる)

(中略)

WBRU: I have been told that there was something you had had a discussion about removing from the album or not.
WBRU :聞いたところでは、ある曲をアルバムから外すかどうかについての議論があったそうですが。

AP: There was on Skylarking, I mean, "Dear God," actually, "Dear God" got removed from Skylarking.
AP:SkylarkingのアルバムでDear Godについてですね。実は、あれはSkylarkingから外されたんです。

WBRU: Which wasn't on the original.
WBRU :最初リリースしたオリジナルバージョンには収録されていなかったということですね。

AP: Yeah, at my instigation, it has to be told.
AP:はい、僕が外すようけしかけたんですよ。真実を明かしちゃうと。

WBRU: Truthfully?
WBRU :本当に?

AP: Yeah, I didn't think I'd written the song chewy enough, tough enough.
AP :ええ、あれは自分の作曲に歯ごたえが足りないと言うか、軟弱さを感じたんです。

CM: Well, Andy was faced with a dilemma, that the record company and Andy himself wanted a track called "Another Satellite" on the record, so something had to come off, and Andy chose "Dear God."
CM :うーん、アンディはジレンマを抱えていたんです。レコード会社とアンディ自身、このレコードにAnother Satelliteと呼ばれるトラックを入れたかったんですよ。だから、何かのトラックをあきらめなくてはならない。それで、アンディはDear Godをあきらめようってことになったんですよ。

WBRU: Well, that's personally - "Another Satellite" is my favorite off of that album.
あれは個人的に---Another Satelligteはあのアルバムでもお気に入りの曲です。

AP: Hmm. Well, I can't pick singles - you're talking to the man who thought "Senses Working Overtime" shouldn't have been a single, and had no idea that "The Mayor of Simpleton" might be a single. You're talking to a man with no single judgement whatsoever. Single dyslexic! Yes, are you dyslexic? Write to me at (backwards noises)
AP :そうですか。うーん、僕ってシングル曲を選択する能力が無いもので---だいたいさ、自分は(本国イギリスで大ヒットした)Senses Working Overtimeのシングルカットに反対したり、The Mayor of Simpletonがまさかシングルカットに相応しい曲だなんてこれっぽちも思わなかった男ですよ。シングル曲判断力ゼロの男。シングル曲失読症!そう、あなたも失読症?相談にのりますので、この住所まで(失読症のマネで逆に住所を読んでるかのようなでたらめの言葉を言う)手紙を送ってくださいな」
posted by Miko at 14:45| ニューヨーク ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月06日

世界屈指のXTC研究家、澁谷さんに直撃インタビュー:“忘れられがちだが、僕たちはXTCに生涯かかっても返せないほどの恩義があると思う、などと言うと過言かもしれないし、ネットだと叩かれるかもしれない(笑)!”

日本、いや、世界屈指のXTC研究家/XTC音源コレクターの澁谷さん(@xtcfc)に直撃☆インタビュー!


ツイッターフレンドの澁谷さんは“一日300回ぐらいXTCの事を考えているので、耐えられなくなってtwitterのアカウントを作りました”というXTCファンの鏡のような方です。XTCヲタクの私としては、是非、いろいろお話を聞きたく遂にインタビューしてしまいましたっ!!!!昨年の10月にリリースされたNonsuchの話題を中心に語っていただきました。澁谷さんのXTCへの愛情溢れるお言葉のひとつひとつに感動で胸が一杯になりました....。

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“忘れられがちだが、XTCファンはXTCに生涯かかっても返せないほどの「恩義」があると思う、などと言うと過言かもしれないし、ネットだと叩かれたりするかもしれない(笑)!”

Miko: こんにちわ!澁谷さん!

澁谷さん: こんにちわ、Mikoさん。

Miko: 日本、いや、世界屈指のXTC研究家、XTC音源コレクターの澁谷さんにインタビュー出来るなんて、本当に光栄です。すっごい興奮しています(笑)!ありがとうございます!

澁谷さん: いえいえ、こちらこそ。Mikoさんのブログ、いつも「おおっ、この記事の翻訳!嬉しい!」と驚き、かつ喜びながら拝読しています。最新のMummerのインタビュー(注: まだ、未読の方、Terryチャンバースのインタビューの翻訳記事をぜひ読んでね!)もいいですよね。

Miko: へへへ…。照れます...。それでは早速、澁谷さんにお聞きしたいのは、昨年出たNonsuchの5.1版のことです。最初にこれが出るニュースを聞かれたときどう思われましたか?

澁谷さん: 僕が家で使用しているオーディオ・セットは、たいへん貧弱な代物です。CDプレイヤーだけはCASTAMのCD-RW700というプレイヤーで、赤白の端子でレコードでもビデオでも繋いでCD-Rに焼いてしまえる代表的な民生機...と言っても高価ではありません..。CD部分やカセットデッキ部分が壊れたシステムコンポをアンプ代わりに使用しており、スピーカーも本棚に収まるぐらいの小さなものを繋いでいて、しかも左のチャンネルが常に接触不良で音が低いという、ひどいセットです。レコードプレイヤーも安物です。この状態で、記憶している限りでは、既に15年近く音楽を再生しています。要するに、僕はオーディオマニアではないし、音質にもさほどこだわらないのです。

Miko: それは、意外や意外。渋谷さんほどのXTC研究家、音源コレクターであれば、それはものすごいオーディオ機材をもっていらっしゃるのかと思っていました!大変親しみを感じます(笑)!私もオーディオマニアワナビーではありますが、うちにあるのは非常に貧弱なシステムです。

澁谷さん: そういうわけで、「5.1サラウンド」というものについても、どういうものなのかいまひとつ把握しきれていません。なので最初は、Nonsuchが何やら得体の知れない、僕のシステムでは再生できないようなフォーマットでリイシューされるのか?と戸惑いましたが、アナウンスをよく読んだら通常のCDプレイヤーでも再生できると分かったので安心しました。ブルーレイプレイヤーは持っていなかったので、やっぱり安物をオークションで落札しました。

Miko: ふふふ、オークションってありがたいですよね!

澁谷さん: 僕が一番気になっていたのは、こうした"Deluxe Edition"に付き物の、ボーナス・トラックの類いでした。これまで海賊盤でしか聴けなかった"Car Out of Control"、"Wrapped In Grey"、"War Dance"のデモや、オフィシャル・リリースはされていたものの入手困難になってた"Rip Van Reuben"、"Bungalow"などのデモが改めて世に出るのは快挙ですし、"The Disappointed"の制作過程のスケッチを聴くことができるのも、今回の再発の重要なポイントです。

Miko: たまに、XTCファンでも「デモは聴き飽きた」なんていう意見もありますけど....。

澁谷さん: いやいや、まだ発表されずに眠ったままのテープがあるなら、あと何十時間分あったとしても全てを聴いてみたいですね。

Miko: 激同!!!ですよね!!オリジナルのNonsuchがリリースされた当時の思い出は?

澁谷さん: 日本盤CDを買う前にイギリス盤の2枚組LPを買って聴いたのが最初だと思います。

Miko: 当時の澁谷さんってどんな感じだったんですか?もし、差支えなければ.....。

澁谷さん: その頃は北海道の千歳という街に住んでいて、初めて就職した食料品店を「運転がヘタだから」と首になって落ち込んでいました。

Miko: それは!!!涙。

澁谷さん: 映画が好きなのでビデオレンタル屋でバイトしようと面接を受けたら、「研修期間中だけだから」と、同じ会社の系列のカラオケボックスで働かされる羽目になって、暴君のようなワンマン社長の罵声を毎日浴びながら生活していました。そういう中で聴いたXTCの3年振りのアルバムは、何にも代え難い救いのように思えて、しばらくは家に帰ったら毎日、貪るように聴いていました。



“XTCは長年愛されるに値する、家具や調度品のようなレコードを作るための努力を惜しまない”

Miko: 特に印象に残っている曲は?

澁谷さん: 最初は"Crocodile"や"Omnibus"のような派手な曲がお気に入りで、インナースリーヴがヨレヨレになるまで歌詞を目で追いつつ、アホみたいに熱唱しながら聴いていたのです。これは最初に新譜として聴いたMummer以降の全作品に共通していまして...、これまでの自分のリスナーとしての歴史を振り返ると、新譜が出るたびに僕をそこまで夢中にさせるのはXTCを置いて他に居ません。

Miko: (目頭が熱くなるのを抑え...)ははー。胸にジ〜ンと来ました。ところで、このアルバムでAndyがこだわったのは何なのでしょう?

澁谷さん: 出来る限り長い年月に亘ってファンを楽しませることのできる、美しいXTCのレコードを作ること、だと思います。古くなりそうな要素や、無難な所で手を打つ、という判断を可能な限り避けて、長年愛されるに値する、家具や調度品のようなレコードを作るための努力を惜しんでいません。そしてNonsuchは現にその役目を、今も果していると思います。少なくとも僕にとっては。

Miko: (再び、ジーーーーンと来て感涙で声が震えるのを抑え...)"長年愛されるに値する、家具や調度品のようなレコードを作るための努力”......。うう.....。(声が詰まる...)納得です。納得です。それが、Andyのハートですよね。というか、XTCのハートですよね。(ため息)それでは、このアルバムでAndyが最も苦労したであろう箇所、演奏、曲、アレンジは何だと思われますか?

澁谷さん: どの曲も、AndyやColinは曲作りの入り口で得たインスピレーションを逃さずに、実に適切な方法で出口まで発展させていると思います。

Miko: ....という意味は?

澁谷さん: つまり、そこそこ良い曲が書けたとしても、それが何を歌っている曲なのか、どのようなサウンドを持つべきなのかを理解し、実現するのは生半可なことではありません。

Miko: はい、なるほど....。

澁谷さん: 世の中のほとんどのポップ・ミュージックは、生半可な仕上がりに甘んじている...と、言うか、うーん....または怠慢によって曲が成熟しないまま完成品として提出されてしまっている...と思わされることが多く閉口してしまいますが、そういう曲、つまり、意図的に品質を低くした音楽っていうのかな?...そういう曲に限って商業的に成功してしまう例が多いのも事実で.....。

Miko: はいはい、そうですよね。

澁谷さん: そう、とりわけAndyのような優れたソングライター、パフォーマーには不公平に感じる点ではないかと思います。そういう意味では、このアルバムでAndyが最も苦労したのは、まさに、演奏、曲、アレンジの「すべて」と言うしかない気がします。XTCとしては新たな挑戦のように思えた"The Smartest Monkeys"のような曲....。

Miko: あれってプログレですよね(笑)?

澁谷さん: Colin本人も「ソング・ストーリーズ」で認めていますね。20年振りに再結成した大物プログレバンドのシングルみたいに聴こえる(笑).....、まあ、この曲のアレンジ、演奏にしても、実は彼らの中にああいったタイプの音楽の引き出しがもともとあって、案外軽く楽しみながら取り組んだのではないか、と想像できますが、独特な創意や情熱の産物であることに変わりはありません。極めて職人的でありつつも、常に新鮮な発見の歓びを忘れていないのがXTCの大きな魅力だと思います。

“Nonsuchを初めて聴いた時は、ラストの"Books Are Burning"のエンディングを聴きながら「えっ、もう終わり?」”

Miko: NonsuchのプロデューサーはElton Johnとかで有名な“古いタイプ”のプロデューサーであるGus Dudgeonですが、好きなタイプのプロデューサーですか?彼の良い所と悪い所は?

澁谷さん: 正直言って、プロデューサーとしてのGus Dudgeonという人には興味がないのです。そもそも「プロデューサー」というものに興味がないのかもしれないけど...。Dudgeonにしても、David Bowieの"Space Oddity"をプロデュースした、というのは賞賛に値すると思いますが、あれほど説得力のある楽曲と歌声を手にしていたあの時点でのBowieがプロデューサーを必要としていたのかは疑問です。一方、XTCというバンドには常に、まあ、それが誰であれ、商業的なバランスを保つために、レコード制作に立ち会う人....ご意見番みたいな?....人は必要だったのかもしれません。

Miko: Andyとは折り合いが悪く大喧嘩したあと、クビにしましたよね。(注: ここらへんのエピソードはブログ記事でDaveとColinのNonsuchのライナーノーツを翻訳した記事を読んでね)

澁谷さん: うーん。一番しっくりくるのはエンジニアとして確かな腕を持っていて、音楽的なアイディアも提供できる人物だと思いますが、Dudgeonがどの程度貢献したのかは僕には判断出来かねます。「もしも」の話になってしまい不毛ではありますが、Nonsuchの制作からSteve LillywhiteとHugh Padgamが降りてしまったのは、まあ、これは後で知ったことですが、やっぱりちょっと惜しいですね。

Miko: ですよね、Andyとも息ピッタリだったあのゴールデンコンビであともう一枚XTCのアルバム作って欲しかったです。Nonsuchは、曲が何しろぎっしりたくさん詰まった宝箱のようなアルバムですが、澁谷さんのご意見では多過ぎだと思われますか?

澁谷さん: 初めて聴いた時は、ラストの"Books Are Burning"のエンディングを聴きながら「えっ、もう終わり?」と、残念な気がしました。前作のOranges And Lemonsは僕にとって全面的に肯定できるアルバムとは言えなかったので..."The Good Things"や"Living In a Haunted Heart"、"This Is the End"などボツになった曲の方が好きなんです。ある種の飢餓感がそのような気分にさせたのだと思います。

Miko: 私もXTCのニューアルバムだったら20曲入ってようが、200曲入ってようが、私的には、ぜんぜ〜ん問題ないです(笑)!!!ところで、いつもアルバムの曲順がいかに大切さを訴え、うるさいほどこだわり、ファンにも曲順を勝手に変えて聴いてくれるなよ、なんて言っているAndyですが、澁谷さんから見てこのNonsuchの曲順は良いと思われますか?

澁谷さん: 悪くないと思います。慣れ親しんだ今となっては、というカッコ付きですけど。"The Ugly Underneath"や"That Wave"からスタートするNonsuchは想像しにくいですよね。

Miko: 私はもう完璧だと思うんです。「さあ、おまえら、行くぞ!」って感じで"Peter Pumpkinhead"がDaveがギターにプラグを差し込む音で始まる。ものすごく男臭いロックンロールナンバーで。この曲で颯爽とアルバムの幕が開くと、もう胸がわくわくしてテンションがあがるんです。その男臭〜いかっこ良いロックナンバーが終わると、今度は対照的に優しく繊細なColinのナンバーの”My Bird Performs”に移行する。ホッと一息つくわけです。Andyの曲でテンションがあがり、Colinの曲でホッとするというパターンが好きです。Andyは「プッシュ・プル」(緊張と緩和のバランス)を曲に多用していますが、Nonsuchのアルバム全体を通して貫いています。最後から2曲目が"Bungalow"というこれまたホッとする繊細なColinのナンバー。それが終わると、XTCの名曲中の名曲である"Books Are Burning"というAndy自身非常に誇りにしているというラストのナンバーになります。焚書に対する辛らつな批判を込めた感動的な歌詞に胸を震わせるわけです。そして、遂にエンディングですが、あのDaveとAndyの華麗なダブルギターソロで堂々と幕が閉じるわけです。この曲は、最初は静かに淡々とした歌い方が、さびのところで”ん、んんん-----!!"と唸るところでAndyの怒りが爆発するところから最後のギターソロが終わるまで涙無しでは聴けないのです。さて、私のどうてもエエ解説は置いておいて(笑)、澁谷さん、今回のリリースでは当然、サラウンド化したことと、クロスフェードが今回なくなったのが新しい所ですが、クロスフェードについては?文句言っているファンもいるようですが。



澁谷さん: 曲がバラされたのは、正直言って嬉しかったです。Nonsuchのオリジナルのマスタリングで施されたクロスフェードのうち、目立つものは"The Disappointed"から"Holly Up on Poppy"、"That Wave"から"Then She Appeared"へと連なる流れですが、細かく言えば"My Bird Performs"と"Dear Madam Barnum"、"Omnibus"と"That Wave"もほんの少しだけクロスしています。

Miko: 少しですね。

澁谷さん: 癒着、ジョイント、と言ったほうが正しいかもしれません。"Ladybird"と"Me and the Wind"とか、"All You Pretty Girls"と"Shake You Donkey Up"なんかと同じ類いです。

Miko: なるほど。

澁谷さん: このうち、"Holly Up on Poppy"と"That Wave"、"Then She Appeared"の3曲は初めて独立した形で聴くことができました(それ以外はシングルやプロモ盤に独立して収録された)。クロスフェードはBlack Sea以降のXTCの全アルバムに現れる手法で、僕はどれも好きですが、同じように、本来はクロスした状態で我々に提供されるべき楽曲が、何らかの事情で...ええと...オムニバスやシングルに単独で収録されたり、今回のNonsuchのケースのようにリマスターのアイディアとして分離される、なども事情で...独立した状態を聴くのも大好きです。それはNonsuchに限らず、例えば"Coat of Many Cupboards"に収録された"No Language In Our Lungs"や、日本でリリースされたオムニバス"Trip to the World"に収録された"Yacht Dance"なども、僕には喜ばしい贈り物のように感じました。イントロやアウトロに夾雑物が無いことで、アルバムを聴くだけでは聴こえづらかった音がきちんと聴こえたり、フェイドアウト、またはカットされていた演奏部分をほんの少し聴くことが出来るのは、人によっては「重箱の隅を突つくようなマニアックな趣味だ」と思うかもしれませんが、その曲を愛していれば、特におかしな事でもないと思います。

“Nonsuchは地味なモノトーンだから聴くのはやめた、などという人は、そもそもXTCなんか存在しなくても平気な人なのでは?”

Miko: まったく同感。Oranges And Lemonsで陽気にアメリカナイズされたXTCが突如これ以上英国臭プンプンのアルバムなどないと思えるくらい英国ポップに回帰したのが本作品Nonsuchです。そこらへんのXTCの変わる時は猛烈に変わるぜ!おまえらついてこられないべ!みたいなファンをつっぱねる潔さが好きなのですが、そういう姿勢をどう思われますか?Oranges And Lemonsは売れたアルバムだったので、あの路線をせめてあともう一枚は出せば収益もあったのに、商売下手ですよね?

澁谷さん: XTCはどのアルバムもそれぞれのサウンドの特徴を持っていますが、一部の粘り強いファンを長年つなぎ止めているのは、AndyやColinが曲を書き、歌い、他でもないXTCが演奏しているという事実に尽きると思います。

Miko: まったく、その通り。また、じ〜んときました。

澁谷さん: Oranges And Lemonsの明朗で色彩豊かな音を聴いて気に入ったけどNonsuchは地味なモノトーンだから聴くのはやめた、などという人は、そもそもXTCなんか存在しなくても平気な人なんですよ。

Miko: なるほど。

澁谷さん: XTCの姿勢、という点については、あながち「突っぱねている」という意識は稀薄なんじゃないかと想像しています。音楽家として「新しい」ものを作りたいという欲求と、「新しいものを提供できなければ音楽家としては死んだも同然」的な強迫観念と、あとは単純に、XTCの新譜を楽しみにしているファンを喜ばせたいという無邪気なサービス精神からくる作品ごとの変化というものがあったのじゃないかと思います。

Miko: "強迫観念”と”ファンを喜ばせたいという無邪気なサービス精神”ですね。なるほど。

澁谷さん: とまれ、XTCが凡百のポップ・アイコンや絵に描いたようなダサいロックスターみたいに、似たようなヒット曲を製造するだけのシューシュポス的な愚行に陥らなかったのは我々ファンにとっては歓迎すべき事だったと思います。極論かもしれませんが、商売がうまいバンドほど衰えが早く、無様な終わり方をするものです。XTCは爆発的にはヒットしませんでしたが、無用で退屈なレコードは1枚も作らなかったし、どの作品も大切に聴かれ続けているのは立派な事です。



Miko: XTCは本当に立派ですね。ところで、このアルバムでのAndyの最高傑作品は?つまり、Andyの曲、演奏、ヴォーカル等でベストなのは?

澁谷さん: 曲は"Humble Daisy"と"Wrapped In Grey"が常に僕の同率トップです。あり得ないほど美しいと思う。演奏はやはり、"Books Are Burning"のエンディングですかねえ。"Peter Pumpkinhead"のハープもいいですね。ヴォーカルは全体的に好きですが、"That Wave"と"Wrapped In Grey"の出来が甲乙付け難いと思います。初めて聴いた時はよく分からなかったけど、自分がその頃よりも曲を書いたり歌ったりするようになって、よりこれらの曲や演奏の凄さが沁みてきましたね。

Miko: このアルバムでのDave Gregoryの最高傑作品は?ギターソロ、ピアノ、アレンジ等で。

澁谷さん: Daveがアレンジした"Rook"はアルバムのハイライトだと思います。ギターソロは、これは誰もが思うことでしょうが、もう"That Wave"に尽きますね。"Rook"も"That Wave"も、非常に挑戦的な意欲作ですが、どちらも過剰に力が入りすぎず、なおかつ印象深いサイケな味わいがあります。

Miko: このアルバムでのColinの最高傑作品は?曲、演奏、ヴォーカル等で。

澁谷さん: これは文句なしに"Bungalow"だと思います。あの3分足らずの曲にColinの稀有な才能が凝縮されているというのは過度な思い込みでしょうか。Colinという人は、"Making Plans for Nigel"、 "The Meeting Place"、 "Sacrificial Bonfire"、 "The Affiliated"などに顕著です。複雑な感情を語る優れた短編小説のような世界を、あの簡潔なポップスのフォーマットに結晶化させる才能がありました。言葉がAndyよりも世界に開かれていて、色んな風に解釈できて、聴き手がその曲を自分のものにできるような親密さがあったのです。

Miko: うーん、なるほど。そう言われると本当にそうですね。そういわれて納得します。Andyはいつも「メロディーに関してはColinの方が優れたメロディーを作るのは確かだが、あいつの歌詞はだめだ。直してあげようと何回したが、拒否された」と言っています。歌詞においては、Andyは本国イギリス、アメリカ等の音楽ファンの間では天才詩人のように尊敬されています。でも、澁谷さんの今のご意見を聞いて、確かに歌詞がAndyより曖昧だからこそ、聴く者が解釈出来る自由度がAndyより大きいからこそ、Colinの曲は“自分のものにできるような親密さがある”というのは本当ですね。目から鱗が落ちました。感動です。(鼻がまた、ツーンとしてきた)それでは、このアルバムでのDave Mattacksの最高傑作品は?彼のゲストドラマーとしての演奏はいかがでしょう?

澁谷さん: どれも好きですが、特に"The Smartest Monkeys"のドラムは表情豊かで大好きです。

Miko: Daveのドラムは他のドラマーたちとはどのように違うのでしょうか?

澁谷さん: 自分の音がどのように録られ、聴こえているか、よく自覚していると思います。それぞれの曲の個性に寄り添い、どのような音が適切か熟考できるタイプです。尤も、これは優れたドラマーの必須条件ですし、そのようなドラマーでなければXTCのセッションには参加できないと思いますが。一般的な「優れたドラマー」と決定的に違う、まあ、そして歓迎すべきDave Mattacksの特色を挙げるなら、「XTCが大好き」という事かもしれません。

Miko: そうですね。すでにXTCマニアだった彼がNonsuchのアルバムのドラムをしないか?という話が来たとき、信じられなかった!って大喜びしたのですよね。XTCはミュージシャンズミュージシャンですから。ところで、ずばり、澁谷さんにとってこのアルバムの最大の魅力を一言で言うと?

澁谷さん: Andy、Colin、Daveの3人が全曲で共に演奏している所。

Miko: はい。その通りですね。それでは、逆にこのアルバムの「惜しいな」というところは?

澁谷さん: 強いて言えば、ピアノがアコースティックではない所ですかねえ。

Miko: ...と、おっしゃるのは?

澁谷さん: この事について言及している批評などを見たことがないので、多くの人には重要な問題ではないのかもしれませんが、もしもチッピング・ノートンに本物の木で出来たスタインウェイかベーゼンドルファーがあれば、Nonsuchの味わいはより奥深いものになったことでしょう。

Miko: それは、私も気がつきませんでした。

澁谷さん: ちなみにThe Big Expressも、大半のドラムが打ち込みだったせいで、曲の出来は良いのに他のアルバムよりも古くささを感じる「隙」を作ってしまったように感じます。僕はいまだに、"This World Over"のドラムをミュージシャンが叩いているテープが発見された夢を見ますよ(笑)。

Miko: 澁谷さんがおすすめするNonsuchの聴き方は?たとえば、ヘッドホン、野外、酒を飲みながら(笑)とか。

澁谷さん: 仕事をしながら聴くと能率が上がると思います。僕は自営業なので、自分の店の小さな厨房で独りきりでカレーを仕込む時に聴きます。カレーが完成する頃、感動的に"Books Are Burning"が流れているという(笑)。

“XTCの歌詞は、必要以上にマッチョだったり正義漢ぶったり華美だったりせず、本物のメロディーにマッチする慎ましいメッセージや物語を与えてくれる水準の高さが魅力”


Miko: 私はヘッドホンが最も良いです。今回のリマスターのおかげで今まで聴こえなかった音が聴こえてきたのはものすごい衝撃でした。だから、今では以前よりもっと注意深く聴くようになりました。もう、愛おしいって感じで、サウンドの隅々まで聞き逃したくないって感じです。ところで、Andyの書く歌詞に心底惚れている私個人としては、日本のファンのみなさんには、このアルバムのAndyの歌詞にもっとハマって欲しいのですが、澁谷さん的にはXTCの音楽の魅力的要素の中における歌詞の重要性とか位置づけはどうなのでしょうか?

澁谷さん: XTC、つまりAndyとColinの歌詞というのは、いわゆる「ロック」的な価値観とは真逆の立場にあるのが、僕がXTCを好きでいられる最大の理由です。

Miko: ….とおっしゃるのは...?

澁谷さん: つまり、必要以上にマッチョだったり正義漢ぶったり華美だったりせず、本物のメロディーにマッチする慎ましいメッセージや物語を与えてくれる水準の高さが魅力です。

Miko: あー、確かにそうですね。はい。

澁谷さん: 考えてみれば、XTCがその歌詞において最も「ロック」に近づいたのは"Cross Wires"や"Traffic Light Rock"のような、当たり障りがなく、罪のない遊びのような曲だったと思います。でも、そういう無邪気な歌詞の時代は長くは続かず、Colinが"Nigel"や"Ten Feet Tall"のような曲で意識的に道を切り拓き、Andyも"No Language In Our Lungs"や"Towers of London"で、より言葉とメロディーが奇跡的にマッチした形で続いたのではないでしょうか。

Miko: そうですね、私にとってAndyの歌詞はXTCのサウンドと同じくらい大事です。Andyの歌詞がなかったら、ここまでXTC狂にはなっていなかったのは確かです。ですので、日本でリリースされるXTCのアルバムの対訳が誤訳だらけな状況に非常に憤慨するわけです。その曲の核となる大切なメッセージが無視され歪曲されとんでもない誤訳になっている!多くの誤訳は単語の意味や文法の意味を間違えた単なる誤訳のケースです。本当にプロの責任感があり、英語のエクスパートの翻訳者であれば、例えば”Holly Up On Poppy”というタイトルをみて「ん?意味不明だ」と疑問に思って欲しいし、作詞をした本人に確認して欲しい。Andyは自分に連絡してくれれば助けるとか言ってくれているわけで、レコード会社に頼めば直接彼に歌詞の意味や原詩の正確性を確認出来るんです。実際、Apple Venus Iを訳した方はその後、Andy本人に連絡して誤訳を直したものを再発行しているわけです。Andyが、Colinが魂を込めた歌のメッセージを正しくファンに伝えて欲しい、というのが私の悲願です。

澁谷さん: そうですね、日本ではMikoさんが常々言われているそういう誤訳がまかり通っていて、そのうえ、僕もその一人ですが、英語力に乏しいリスナーはそのような誤訳を鵜呑みにする傾向がありますから、充分に理解し味わっているとは言えないかもしれません。

Miko: ところで、澁谷さんは、Nonsuchが最初に出た当時はどのような音楽を聞かれていらっしゃいましたか?

澁谷さん: 1992年頃のXTC以外のアイドルは、Robert Wyatt、Dagmar Krause、Lou Reedなどです。日本だとムーンライダーズ、あがた森魚、工藤冬里あたりでしょうか。

Miko: Andyはこのアルバムではほとんどの曲をピアノを2本指を駆使して作曲したと言っていますが、そのためにヒネクレ度が影をひそめたようですが、澁谷さんはNonsuchのストレートなポップは過去のヒネクレ全開の作品と比べて魅力が半減したと思われますか?

澁谷さん: 全く思いません。XTCの音楽には「ひねくれポップ」という形容がやけにつきまといますが、もしや日本だけかな?、僕個人の感覚ではそれほどひねくれているとも思っていません。程度の問題かもしれませんが、同じロックやポップのフィールドを見渡せば、Frank ZappaやMayo ThompsonやKing Crimsonなどのほうが、XTCの何倍もひねくれているのは歴然としているのに...と不思議に思うほどです。バカラックなんてほとんど変態ですよ。

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Miko: そうですか。私はそこらへんの音楽はあまり、というか、まったく知りませんもので(笑)。XTC以外、過去のバンドはあまり知りません。

澁谷さん: XTCが登場したポスト・パンク/ニュー・ウェーヴ期のイギリスだけで比較しても、Wireが"I Am the Fly"のような奇怪な曲を歌っている頃、XTCは子どもでも歌えそうな"This Is Pop?"を歌っていましたし。XTCの「ひねくれ」が最高潮に達した瞬間は"Me and the Wind"だと思いますが、同じように微妙な不協和音や構成を持っている"Humble Daisy"や"Knights In Shining Karma"の説得力は、より鋭い直感と長年の経験からくる技量のたまもので、"Me and the Wind"ほど奇矯な印象は受けません。

Miko: うーん。なるほどね。

澁谷さん: それどころか古い工芸品のような美しい哀愁すら滲ませているのには驚かされます。XTCにとって大切なのは「創意」であって、「奇抜さ」ではありませんでした。そのような態度は、"Towers of London"、"Season Cycle"、"Find the Fox"、"Smalltown"、"Pink Thing"のような、Nonsuch以前の多くの曲に明確に顕れています。

“「Nonsuchは微妙」なんていう書き込みを見ると、「なんて恩知らずなんだ」と思ってしまう。XTCの世話になったんじゃないのか?!”

Miko: 最後の質問ですが、結構NonsuchはXTCファンから「苦手」とか、「嫌い」みたいな反応があります。特に、昔からのファンにそのような反応が多いような。それはおのおの好き嫌いがあるのは当然で、どのアルバムを好きだろうが嫌いだろうが自由ですし、決して咎めるつもりはありませんけど。ただ、腑に落ちないと言うか、私としてはこんなに美しい作品であるNonsuchが特に昔からのXTCファンに低評価なのは何故なのかわからないんです。何故だと思われます?

澁谷さん: そうですねえ、恐らく、多くの人は自分が最初にXTCを「発見」した時点での作品により思い入れを抱いているんじゃないでしょうか。White MusicやGo 2を全アルバムの中で一番聴くというファンは少なくないですし、出来る限り心を広く持って客観的に判断したとしても、楽曲の水準がSkylarkingやApple
Venusよりも劣るDrums and Wiresを生涯の一枚と言って譲らない人も居ます。僕の場合は聴き始めたのがEnglish SettlementやBlack Seaのあたりなので、どうしてもこの2枚だけは特別扱いしてしまいます。まあ、どの意見も正しいと思いますけどね。

Miko: まあ、わかる気がします。私はやはりBlack SeaでXTCにガッツ――ンと衝撃を受けたものですから、未だに最も愛着のあるアルバムですね。

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澁谷さん: これは僕の推理ですが、このようにスタートラインにばらつきのある、アナログがデフォルトだった時代からXTCを聴き続けてきたファン....それは僕も含めてですが....そういうファンがようやく同じラインで「リアルタイムのXTCの新譜」を共有したのが、Oranges And LemonsやNonsuchなど、CDがデフォルトになったアルバムからなんじゃないかと僕は思っていまして....。言いたい事がうまく伝わるかどうか自信がありませんが、Oranges And Lemons以降の作品というのは、実に様々な意見と趣味を持つ、バラエティに富んだ「XTCファンたち」の批評に一斉に晒されることになったのではないか、と思うんです。

Miko: ああ、なるほど。一斉に晒された(笑)、というのは合っているでしょうね。

澁谷さん: そう、みんな、各々の「お気に入りのXTC」が基準になっているから、みんな言う事が違う。Nonsuchの頃になるとそれが極まって、余計に、NonsuchをXTCの基準にする人が現れにくくなっていたのではないでしょうか。あっちを立てればこっちが立たず、というか。Black SeaやEnglish Settlementが基準になっている僕から見ても、Nonsuchには「ドラマーがセッション・ミュージシャン」、つまり、バンドにとってドラマーは『心臓』のようなものですので....とか、「ピアノがアコースティックではない」、つまり"Blame the Weather"のピアノの美しさがあるために気になってしまう....とか、「初めて"Melt the Guns"や"Optimism's Flames"を聴いた時ほどは驚かない」、つまり、死ぬほどXTCを聴いてきたせいで....など、いくつかのかすかな不満が無いわけではありませんが。

Miko: わかります。

澁谷さん: でも、それを言うならBlack Seaでは"Humble Daisy"や"Bungalow"ほどに威力のある美しい「宝石」は聴けませんし、複雑な楽曲を4人のバンドサウンドで演り切ったEnglish Settlementに、"Wrapped In Grey"のような繊細かつ壮大な感動を求めることは出来ないのだから、やはり、NonsuchにはNonsuchでしか味わえないXTCの真剣な局面が詰まっているし、それを享受する歓びをみすみす見逃してしまうのは、たいへん勿体ないことだと思うのです。

Miko: ほーんと、勿体無いですよね。DaveはNonsuchがXTCの最高作品と言っていますしね。Andy自身もApple Venus I の次に誇りにしているアルバムで、曲、歌詞、演奏全てにおいて完成度の高い作品揃いで全体的に非常にアーチストとして成熟したアルバムだと言っています。

澁谷さん: Nonsuchを作る以前、XTCは全曲が素晴らしいBlack Seaを作り、世界の何処にも存在しなかったEnglish Settlementというものすごい音楽を作り、機智に富んだDukes and The Stratosphearのレコードを2枚作り、真にスタンダードと言える曲を多く含んだSkylarkingをも作りました。

Miko: はい。

澁谷さん: 僕にとって重要なのは、XTCがこれらのレコードを「作った」というだけでなく、僕にもたらしてくれたという事なんです。'82年に出会って以来、僕はこれらのレコードに、これは大袈裟ではなく、本当に支えられて生きてきました。何度も何度も聴いてきたのです。そして、僕のような人間が世界中に無数に存在するという事。

Miko: そうですね。私も現在、XTCの音楽に癒され、楽しまされ、励まされ、慰められています。Andy、Colin、Dave、そして、もちろん、ずっと以前のメンバー、Terry、Barry、このXTCのメンバーたちには心からありがとう、と言いたいです。では、今日は、お忙しいところありがとうございました。本当に澁谷さんってXTC命って感じでうれしかったです。

澁谷さん: こちらこそ、XTCについての会話が出来るだけでも最高に楽しいです。ありがとうございました。たぶん、三日三晩でも話し続けられると思います(笑)。最後に、これは、忘れられがちですが、XTCファンはXTCに生涯かかっても返せないほどの「恩義」があると思う、などと言うと過言かもしれませんが....。

Miko: そういう事を言うと、ネットで叩くファンは叩くでしょうね(笑)。

澁谷さん: うーん、しかし、個人的には、ネットなんかで「Nonsuchは微妙」なんていう書き込みを見ると、「なんて恩知らずなんだ」と思ってしまいますねー。お前、XTCの世話になったんじゃないのか?!って。もちろん、ネットが基準になってしまうのもおかしな話で、実際のところNonsuchを支持するファンは大勢居ると思いますけどね。

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澁谷さん、お忙しい所、ご協力いただきありがとうございました!
これからも、Twitterで仲良くしてください!
posted by Miko at 11:17| ニューヨーク ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月19日

XTCの歌詞の誤訳の指摘と解説その1 Books Are Burning:

XTCの歌詞の誤訳の指摘と解説その1

Books Are Burning:

これは、私のもっとも愛するXTCの歌で、歌詞にも大いに入れ込んでいる。これこそアンディの権力なんかに屈するもんかという魂の叫びである。何度読んでも感動し勇気を与えてくれる素晴らしい歌詞だ。

日本盤Nonsuchの対訳が間違っているようなので指摘をしたい。

誤訳例: "the church of matches"のマッチズを"マッチ棒"ではなく、単語の訳語候補のひとつであるご縁を結ぶ"マッチ"と勘違いして"縁結び"と誤訳。the church of matchesを「縁結びの教会」と大誤訳。単純に考えて、この歌詞で出てくるmatchesはマッチ棒の事だと思うはずだが!つまり、この歌のテーマである焚書の火はマッチを使う→焚書は宗教と深い関わり→「マッチ棒で出来た教会」が「無知」故に聖油のつもりでガソリンで清めているというアンディの強烈な皮肉を込めた批判なのだが。

"watch us turn 'round and cast our glances elsewhere" これは“権力を恐れて、焚書の様子に背を向け見て見ぬふりする自分たちを見てごらん”と言う意味だ。"watch us"は“僕らを見てごらん”。"turn 'round"は“背を向ける”。"cast our glances elsewhere"は“僕らは視線を他の方へ反らしている”という意味だ。

下記にこの歌の歌詞の解説を加えて説明をします:(原文の歌詞は著作権の問題で全部記載できません。)



Books are burning
本が燃えている
(アンディはあえて“誰”が燃やしているのか告げず聴く者に不気味さと疑問を抱かせる)
In the main square, and I saw there
メイン広場で そして見た
(この“main"がポイントで、権力者が市民を脅かすためにわざと多くの者の目に晒せる場所で焚書をしている様子)
The fire eating the text
炎が文字を食い尽くしている様を
(アンディは“文字”という文明人として知識や知恵を分かち合う神聖なものが炎という原始的な破壊の力で食いちぎられているという野蛮さを表現している)
Books are burning
本が燃えている
In the still air
シーンとした空気の中
(まざに風も吹かず、誰も何も言わず、シーンとしている中、メラメラと本だけが燃えている様子がゾクッと来る。みんなショックでただ茫然と立ち尽くしている様子が目に浮かぶ)
And you know where they burn books
知ってるだろ 本を焼く者は
(ここでアンディはハイネの言葉を引用し、さりげなく、焚書は今に始まったことではなく、ハイネの時代からあったのだ、歴史は繰り返すのだと私たちに教えてくれている。ここの"where"は場所というよりも"if"あるいは"when"の意味。)
People are next
ついには人間を焼くようになる

活字で何が書かれようが
許されるべきだ
(本を愛するアンディは言論の自由を信じている。)
この世を去った者から生きる者へ譲られた知恵のホットラインだから
それは 心と頭を豊かにする貯蔵庫への鍵なのだ

Books are burning
本が燃えている
In our own town,
この街で 
(焚書のような権力の暴力行為は遠い場所の話ではなく身近にもありえるのだ。)
watch us turn 'round
みんなが背を向け
(これは権力を恐れる一般市民の姿を描写してる。)
And cast our glances elsewhere
知らん顔をしてる様を見てごらん
(気が付いているが、見て見ないフリをし保身に走る小心者の市民たちの姿。)
Books are burning
本が燃えている
In the playground
子供たちの遊び場で
(これも権力が子を持つ親たちを脅す行為だ。)
Smell of burnt book is not unlike human hair
本を焼く匂いは人の髪が焼ける匂いに似てなくもない
(子供たちの遊び場で本が焼かれて、そのキナ臭い匂いが人間の髪を燃やす匂いを思わせるのが恐怖を駆り立てる。“似てなくもない”という二重否定の表現もよけいに不安感を高めるニクイ表現だ。)

良本か悪本かなどを超越し
活字は単なる神聖なものにとどまらず
みじめな臆病者の暴力を悠然と見下ろし
自由で解放された空へと魂を飛翔させる人間の権利なんだ
The human right to let your soul fly free and naked
Above the violence of the fearful and sad
("fearful and sad"は"fearful and sad people"の略だが、fearful and sadという形容詞の次に本来続く"people"をわざと略している。恐がりで情けない権力者の事を指している。権力者が最も恐れるのは勇気と非暴力で立ち向かってくる民衆。権力者はそれを暴力で阻止しようとする。アンディはそれを描写している。"Above the violence of the fearful and sad"つまり“活字とは恐がりで情けない奴ら(権力者)の暴力をも超える人間の権利なんだ!”とアンディが私たちに訴えている!)

The church of matches
マッチ棒で建てた教会
(ここでアンディの怒りが辛辣な批判となって火を吐く。焚書を行う教会=マッチ棒を使う教会という意味。権力はしばし宗教と癒着し、人間を支配してきた。教会と言うと普通は権威を誇る立派な建物を構えているが、焚書をするような教会は、アンディには、中身のないちっぽけな今にも壊れそうな教会に見える。)
Anoints in ignorance with gasoline
無知故にガソリンの聖油で清めている
(宗教者はドグマ主義に陥ると無知な行為に走り人間主義とは逆の方向へと突き進んでいく。マッチ棒で作られた教会にガソリンを掛けるという恐ろしくも馬鹿げた光景だ。)
The church of matches
マッチ棒で建てた教会
Grows fat by breathing in the smoke of dreams
焼け散った夢の煙を吸い込み膨れ上がる
(焚書により思想や夢を壊すことは人類に対する冒涜だ。)
It's quite obscene
まったく ゾッとする光景さ
(“obscene”は非常に卑猥な、わいせつなという意味も含んだ、身の毛もよだつような気持ち悪い野蛮な行為の事。)

本が焼かれている
日ごとに増える一方さ
僕は祈る
おまえらがこの愚かなゲームに飽きることを
本が焼かれている
願わくば
これにより
不死鳥が蘇ってくれたらいい
(“不死鳥”とは焼かれて消え散った“文字”、つまり人々の思想、夢の事。)
その炎の中から…

*"where they burn books, People are next" : 何千冊という書籍がナチスの手により焼却されたことに関してハイネいわく “That was mere foreplay. Where they have burned books, they will end in burning human beings.” 「焚書は序曲にすぎない。本を焼く者は、ついには人間を焼くようになる」〜戯曲『アルマンゾル』から引用。
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2014年01月12日

【スウィンドン旅行記】XTCの出身地スウィンドンに行って実感:Big Expressはスウィンドンの町をコンセプトにしたアルバムだ、Red Dreamなんかスウィンドンの夜の町そのまま....

【スウィンドン旅行記】XTCの出身地スウィンドンに行って実感:Big Expressはスウィンドンの町をコンセプトにしたアルバムだ、Red Dreamなんかスウィンドンの夜の町そのまま....

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先月12月2週間程愛するイギリスに旅行した。ロンドン、ロンドンの周辺、お城めぐり。そういう話は珍しくないので、ここは割愛する。

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ストーンヘッジはつまらんと言われていたが、行ったら結構感動した。寒かったが。

旅行中、雨、暴風が多かったが、スウィンドンにいた2日間は過ごし良い気候で助かった。
記憶が薄れないうちにスウィンドンを旅した思い出を書き留めておこう。
スウィンドンで訪れた(あるいはただ写真を撮った)スポット:

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宿泊したのはHoliday Inn Express(本当は素敵なBed & Breakfastに泊まりたかったが、空室無しだった。早めに予約しないとダメ。)駅の近くだし、食事や買い物も(大型アウトレットもそば)スーパー便利。
フロントデスクの男性と女性がいきなり「日本人ですか?」日本語で話しかけてきたのでびっくり。二人とも日本が片言で話せた。非常に親切な人達だった。

早速、次の日、鉄道博物館(Steam Museum of The Great Western Railways)へ。ホテルから徒歩で約5分くらい。

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グレート・ウェスタン鉄道を記念する博物館:

グレートウェスタン鉄道工場とは、1841年にグレート・ウェスタン鉄道が建設したスウィンドンの鉄道工場である。機関車の製造は、1965年に終了した。工場自体は1986年に廃止されたが、建物の1つが現在博物館となっている。

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博物館へ行く道はブルネル作業員が住んでいた住宅街

歴史は、1840年にグレートウェスタン鉄道がスウィンドンに開通して街が拡大。ちょうど産業革命さなかだった。駅の近くにグレートウェスタン鉄道工場が開かれ、スウィンドンの主要な産業になり、小さな市場の町から鉄道の町へと変えた。人口は急増し、医療・教育施設を充実させた。工場の全盛期には、およそ1万4千人の工員を雇用。工場の広さは約45,500平方メートル以上もあった。当時の街の人口は約5万人だ。スウィンドンの町がいかにその存続と繁栄をこの産業に依存していたかがわかる。

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個人的には、機関車等にはまったく興味がない。XTCのBig Expressのアルバムのコンセプトの元になった“スウィンドンの鉄道”を一度見ておきたかっただけで、ほとんど期待していなかった。しかし、これは見ごたえがあった。単純に面白かった。全部を見て回るのに2時間たっぷり掛かった。

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これはBig Expressの裏ジャケと同じ?!?

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当時の工場内の工具、機械装置、工程等(ロウ人形で作った工員たちも含め)が再現されて展示されている。

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また、展示場にはビデオがあちらこちらに設置してあり、元工員たちが、当時のけが人続出の非常にきつい労働状態について、また機関車がいかに製作されるか証言しており、非常に興味深かった。

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こ、これは…!

当然、脳内ではずっとBig Expressの曲、特に"Train Running Low On Soul Coal"がリピートしていて、ああ、アンディがこの曲を書いた時にこういうイメージを思い浮かべていたんだなあと余計に味わい深かった。

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「はー、疲れた」と、何気なくもたれかかったロウ人形のおじさんがホコリ臭かった

詳しい歴史はWikipediaを参照ください:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E9%89%84%E9%81%93%E3%82%B9%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%B3%E5%B7%A5%E5%A0%B4

次に向かったのはアンディがコリンが初めて出合った楽器店Kempster & Son:

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初日は閉まっていた。

次の日に再び…。

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店員(名前聞くの忘れた)の男性と旦那様が私が店内の写真を撮っている間、ヘビメタの話で盛り上がっていた。その人が「やあ、この店にしょっちゅうXTCのメンバー来ますよ」と言い出したので、すかさず私が横入り!
私「アンディパートリッジがしょっちゅう来るんですか?」
店員「いや、アンディの場合、ここに電話で注文が来ますね。それで、店主のジェフが届けてるんですが。彼の家はこのあたりにあるらしくて、ジェフが彼の家の前をどうせ通るからその時に届けてるんですよ」
私「デイブグレゴリーは?」
店員「デイブもしょっちゅう来ます。デイブは、ギターの弦とか、(何とかの)スイッチとか買いに来る。ギターはあまり買わないですね。部品だね。あと、楽器とか修理するのに、ここの二階に行ってやってます」
私「コリンモールディングは来ます?」
店員「コリンはあまり見かけないなあ。あと、あの頭がこう(と言って、頭が禿げているゼスチャー)なっている人で...」
私「バリーアンドリュース?」
店員「そうそう!バリーがちょくちょく来店してますよ。何かのレコーディングやっているらしくて、その関連の部品とか買い求めに来ていますよ」

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お土産で買ったピック


Swindon Advertiser (アンディが短期間務めていた広告店)

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スウィンドンのショッピングモール

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たまに米とか日本からアンディ家にファンが押しかけるそうだが。アンディは愛想良くドアを開けるが、心では“こいつ死ね、死ね、死ね!”と罵っているそうw。でも、機嫌が良いと、ファンを家に入れてお茶を飲んだりする。

私と旦那様も、こっそりアンディの家を見てきたが(住所は内緒)、迷惑掛けたくないのでドアを叩いたりはしなかった。こじんまりした庶民らしい小さな通りの、信じられないほど質素な小さな連棟住宅だった。ドアが右側に合って、左側に出窓がある二階家。屋根裏部屋もある。もう夜だったので、家の中には明かりが灯っていた。小さな門があって、そのそばに(次の日がゴミの日だったらしく)確か緑色のリサイクル箱が置いてあって、紙が入っていた。旦那様が「おい、なんか紙が入ってるぞ、もらっていけ」と言ったが、それはちょっとストーカーそのものなのでやらなかった。そこまで頭おかしくないですから。隣の住人がゴミを出しに出て来たので、怪しいものと思われないように写真を撮った後、さっさと立ち去った。

今年もまた行きたい!スウィンドン!

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2013年12月21日

Happy Holidays! I'll be off Twitter/Blog til new year! 来年の1月まで休業いたします〜〜

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Happy Holidays!








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2013年11月06日

ニューミックス&サラウンドサウンド版NONSUCHリリース!NONSUCHが蘇った。水を得た魚のように活き活きと!XTCがポップ音楽の素晴らしさとは何なのかを改めて教えてくれる。ありがとうXTC!!

感涙。NONSUCHが蘇った。水を得た魚のように活き活きと!XTCの音楽の素晴らしさ。というよりも、XTCがポップ音楽の素晴らしさとは何なのかを改めて教えてくれた。ありがとうXTC!!

やっぱり、NONSUCHは素晴らしい!
やっぱり、XTCは素晴らしい!
やっぱり、音楽って素晴らしい!
やっぱり、アンディは天才だ!

まだ、予約されていない方は今すぐした方が良いですよ!もう鳥肌もの!
https://www.burningshed.com/store/ape/collection/351/country/106/
このアンディのレーベルAPEで買うのを最も推奨します。

まだ、サラウンドは聴いていないのですが、今週中にスピーカーを設定して聴いてみます!待ちきれない!!

ハッキリ言って、それほど期待していなかったが、予想外の感動。
アンディが「今後、次々ニューミックス&5.1を出すよ!」と言ってくれているが、
アップルヴィーナス、スカイラーキングとママーが出たら死ぬ〜〜〜!!





















posted by Miko at 23:18| ニューヨーク ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月29日

R.E.M - Losing My Religion



人生ってもっと大きいんだ
ずっと大きいんだ 君なんかより
この気持ちがどうしてわかるものか
どれほど尽くすつもりかってこと
そのまなざしはよそよそしくて

まずいな さらけ出し過ぎたようだ
仕掛けたのは自分

隅にポツンといるのは僕
スポットライトを浴びているのも僕

もう力尽きて限界だ

常に君から目を離さない
そんなことする力が残っているのか

まずいな さらけ出し過ぎたようだ
言いたい事はまだあり過ぎる

聞こえたような...君の笑い声
聞こえたような...君の歌声
見たような...そういう君を

囁く間
目が覚めている間
白状すべきは何かと考え
常に君から目を離さない
傷ついて途方にくれた愚か者

まずいな さらけ出し過ぎたようだ
仕掛けたのは自分

考えてみな
これが
この歌の解釈だって
とらえてみな
大変な失態の挙句
心身ともにぼろぼろ
どうなるのか 空想が全て
現実になったなら

今度こそ さらけ出し過ぎたようだ

聞こえたような...君の笑い声
聞こえたような...君の歌声
見たような...そういう君を

それはただの夢だった
ただの夢

隅にポツンといるのは僕
スポットライトを浴びているのも僕
もう力尽きて限界だ

常に君から目を離さない
そんなことする力が残っているのか

まずいな さらけ出し過ぎたようだ
まだ 言いたい事がたくさんある

聞こえたような...君の笑い声
聞こえたような...君の歌声
見たような...そういう君を

それはただの夢だった
やってみろ 泣け 何故 やるんだろう 
そう ただの夢…
ただの夢… 夢…

* losing my religion: 米国の南部の表現で「堪忍袋の緒が切れる」または 「崖っぷちで万策尽きて」という意味。
* リードシンガーのマイクによると片思いの歌だそうで、ザ・ポリスのEvery Breath You Takeの内容のような悲しいラブソングにしたかったそう。
posted by Miko at 11:09| ニューヨーク ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月21日

妄想ライブ!!!涙、涙、涙!!!もしXTCが再結成して最後のライブをしたらこんなライブになるだろう!!!

暇をするとろくな事を考えない私だが、今晩もこんなあほなことを妄想してしまった!
もしXTCが再結成して最初で最後のライブをしたらこうなるであろう!

(小学生の作文みたいな文章ですが…。)

ライブ活動を永久に停止してしまったXTC。いまだにあきらめがつかないファンがツイッタ〜等でライブやってくれ〜ってアンディに頼んでいる。先日のツイッターでは「ライブを観る為なら何百万という観客の前でズボンを脱ぎ下着も脱ぎます」というけなげなファンもいた。

テリー・チャンバースとアンディ・パートリッジがつい先日再会して飲んで騒いでワイワイ盛り上がったというツイッターを見ました。
あまりにも盛り上がりあと5分もいたら二人ステージに立ってブラック・キーズの歌を歌っていたところだったそうです。
もしこの二人のユニットという形でもいいからXTC再結成としてライブを一回でも良いからやってくれたら。。。

私が思うにこんなライブになるであろう。。。絶対絶対絶対絶対絶対(X100)ありえないが。

ついに20XX年X月X日、XTC再結成ライブが実現した!しかもXTCのメンバーはドラマーのテリーとアンディだけだ。
後は日雇いのミュージシャンとオーケストラだ。
場所は(理由はないが)NYマディソンスクウェアガーデンだ!そのチケットは5分で売り切れ!

会場に着くと日本からのファンも一杯。中には休みが取れず仕事を辞めてきた人や、貧乏なため家財道具まで売りお金を貯めてやってきたという健気なファンも。ふと前の座席を見ると、おや、XTCの大のファンというニック・ヘイワードや、キエヌ・リーブスまで前の方の席を陣取っている。

私は自分の席に着くとどこからか良い匂いが。。。ふっと前を見るとあの鈴木さえ子さんが!!「ふむ、確かに良い匂いであるな」などと思いにふけっていると、会場の照明が消え、観衆は一斉に歓声を上げ総立ち、みんな体中の毛も総立ちしてる。

あ、あの水滴の音だ!ぽちゃ。ぽちゃ。「River of Orchid」だ!どうやってこの繊細なる荘厳なクラッシック+ポップ曲を再現しているのか?

すごい!茫然と立ち尽くし涙、涙。男性まで涙なんだか汗なんだか鼻水なんだかわからないもので顔中ぐしゃぐしゃにして男泣きしている。観衆。素晴らしすぎる!人生辛いこともあったけどこの日まで生きていて良かった。

30年以上このようなライブをしていなかったアンディは多少緊張気味だが。だんだん乗ってきて笑顔が輝いてきた!声も張りがあって素晴らしい!テリーはこの曲ではバッキングコーラスだけ。

すると、次の曲は耳をつんざくあの乱暴ギターではじまる「Respectable Street」だ!わー!!!テリーのドラムも炸裂!みんな狂喜爛漫!失神寸前だ。観客層は40代、50代も目立つがみなまるで自分たちが中年であることなど忘却の彼方、十代の頃のロック少女、少年に気持ちだけは戻り踊っている!一種不気味な光景だ。明日の朝みんな大丈夫だろうか?ぎっくり腰にならないように。。。と祈る思いでいると、えっ!!!????乗りに乗っている最中に観客席からステージによじ登った男性がいる!!!誰だ〜!?すると日本のファンから一斉に「うわー鈴木慶一だ〜つ!」とわめき声が!

そう、あのムーンライダーズの鈴木慶一さんがまさに飛び入りゲストでギターを弾きだした!すごい光景だ!会場は興奮の渦!

と、と、ところがッ!!

ハプニングだ!

突然歌の途中でアンディがギターを置き、楽屋に逃げてしまったではないか!!

なんと!またステージ恐怖症の再発か???みな固唾の飲んでいると、さすがプロのミュージシャン鈴木慶一さんがアンディの代わりに最後までこの歌を歌い完走してくれた。
終わるとまさにスタンディング・オベーションで鈴木さんへの音楽の才能だけなく勇気とアンディへの友情に対する敬意を表する拍手がしばらく鳴りやまない。

そこで場内アナウンスが入る。「皆様本日はXTC再結成ライブへお越しくださりありがとうございます。大変恐れ入りますがただ今リードシンガーアンディ・パートリッジの体調の異変のためコンサートを続行することが困難となっております。今しばらくお待ちください。」

「アンディ!アンディ!アンディ!」と悲痛の呼びかけが高まる。10分経ち、20分経ち、遂に1時間経過。もうダメか。。。という諦めの色がみなの顔に浮かぶ。

その時、奇跡が起こった!!!

アンディが楽屋から二人の男性に抱えられて再登場した!!!観客の叫びがあがる。
「ぎゃあああああああ〜!!!」(失神者続出!!)

「コリン・モールディングとデイブ・グレゴリーだあああああっっっっっ!!!!!ありえない!!!!」「Oh my God!!!」「No puedo creerlo!」「死ぬ〜〜〜!!」「나는 그것을 믿을 수 없다!」「Я не могу в это поверить!」「#@$%!!」

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それはXTCファンの共通の夢であったテリー、コリン、デイブ、アンディの四人の再結成だ!!!観客は知らないもの同志でも抱き合い喜びあっている。体の大きい白人男性たちも中年太りの体を震わせ泣きに泣いている。見ればアンディも大粒の涙を流して泣いている!!

四人でハグし合い、さあ、みな各々演奏の位置につくと!!!あ、この歌は???あのさかさまドラミング!出たっっっ!!「Making Plans For Nigel」だ!コリンが歌っている〜〜〜!声はかなり枯れてしまったがしぶい声でなかなか聴きごたえがある。四人とも笑顔満面でこれ以上楽しいものはないという感じだ。

熱狂に包まれたままその歌が終わるとアンディが「みんなありがとう。本当にありがとう。今までライブやらなくてごめんな。みんなには寂しい思いさせたよな。悪かった。これが最後のコンサートだ。一生忘れないでくれ!」と言うと泣き出した。デイブがアンディの肩に腕を回し「みんな、こいつは音楽の力で人生に勝ったんだ!こいつ天才なんだ!」というと二人ガシッと男抱きする。会場は感動の渦。
あちこちですすり泣きの声が。

そしてアンディが「次の曲はミスター・トッド・ラングレンに捧げる!」と言って歌いだしたのは私の大好きな「Summer Cauldron」だ!すると歌の途中でまた飛び入りゲストが!観客から軽々ヒョイとステージに上がった長身の男。。。なんとトッド・ラングレンではないか!!???アンディも予想外の出来事にびっくり!そして一本のマイクでアンディとデュエットを始めたではないか!!!これは鼻血大出血ものの凄過ぎコラボライブだ!

終わるとトッドがアンディに握手を求め「君には負けたよ。レコーディングの事は水に流そうじゃないか」と言うと観衆から歓声が上がり、二人仲直り握手をした!!!!トッドも良いところあるじゃんと観客は一斉に見直した。

次の曲は?とわくわくしてると「ごめんな、みんな、これが最後のナンバーとなってしまった。これが最後の最後だ(涙でつまり1分ほど声にならない)。頼む、一生の思い出になるよう俺と一緒に歌ってくれ」と言って演奏始めたのは彼の一番お気に入りの曲「Easter Theater」だ!

観客は一斉に「Stage right! Enter easter...」というサビで両手を上げ涙と鼻水垂らしながら大合唱。中には鼻血を垂らしているものもいる。XTCの四人の美しいハーモニーで終わる。

これでさよならだ。信じたくない、ああ。。。これが永遠に続いてくれたら。。。

耳をつんざくような「More, more, more!」という歓声の中、XTCが再登場!四人は見かけはもう年取ってしまったがその見事な磨かれたプレイはまさに熟成尽くしたミュージシャンの貫録である。

ふとステージの左を見ると、あれ〜〜〜???あああああああ!!あれは!!??

あのキーボードの奇才バリー・アンドリュースではないか!!??「oh my God! That's Barry!!」と周りは騒然とする。

するとアンコール曲は?キャイーン!!あの「Neon Shuffle」だッ!!!!ニューウェーブで音楽界に登場した彼らのミュージックキャリアを締めくくるのにふさわしい大狂気ポップナンバーだ!バリーのあのぶっ飛んだキーボードが弾む!!!あああああ!!!!これで最後なのだ!!!バリー、デイブ、テリー、コリン、アンディよ。ありがとううううう!!!!ああ、涙でステージが霞む。。。。。。さよならXTC!!!

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夢を見続けましょう。もしかしたら…。
posted by Miko at 12:49| ニューヨーク ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする