2016年02月21日

アンディの最新インタビュー「XTCがプログレだとは思わない。僕らはポップ・ミュージックの幅を極限まで押し広げただけ」「みんな大笑いするだろうがスウィンドンの汚れた公営団地育ちのこの僕達がビートルズと同じくらい良い音楽を作ったことを誇りに思う」

2016年2月19日 アンディ・パートリッッジ 最新インタビュー

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6月にリリース予定のモンキーズのニューアルバムにアンディが作曲した曲が収録されるだけでなく、シングルカット第一弾となる!!モンキーズ関係者の呟きによると「ミッキーがアンディパートリッジ作曲のYou Bring The Summerを歌うのを聴き、モンキーズのニューアルバムGood Times は1968年以来のベストアルバムになると断言出来る」とのこと。
また、来月3月発行予定のアンディのインタビューの本には特別限定版もある。アンディのつぶやきでは「僕が描くオリジナルアート表紙付き限定版ハードカバーにいくらなら喜んで払う?」とファンに意見を聞いており、中には「最低二百(約三万五千円)ポンド」というリプに対して、アンディは「皆の意見はその値段に行き着く。もっと高いのや低いのもあるが平均はその値段」と呟いていた。私も同意!

下記はアンディの最新インタビューを私が翻訳したものです。原文はこちら。Heavy Load: Andy Partridge http://www.teamrock.com/features/2016-02-19/heavy-load-andy-partridge
過去のアンディとちょっと違っていて、自分の音楽や、XTCの音楽をここまでストレートに自賛しているのを見たことがないのでビックリしました。ツイートでも「年を取ると共にどんどん慎み深さが無くなってきてるのが分かるでしょ?」と言っていました。自惚れに聞こえなくてとっても感じ良く思いました。良いことだと思います。

The XTC mainman Andy Partridge on loving The Monkees, coming from Swindon and finally being defined as prog.
XTCのメインマンアンディパートリッジがモンキーズへの愛や、スウィンドン出身のこと、そしてプログと言われることについて語る


神を信じますか?
「全く信じません。人間の想像や創作の必要性は信じるけど、何故神がいないといけないわけ?生ビールとか、カーリーウォーリーとかは役に立つけど、神が一体何の役に立つのか分からないですね」

学校ではどんな生徒でした?
「クラスのおどけ者だった。学校に入ってすぐに分かったのは、いじめっ子ってのは笑わせておけば、殴ってこないということだったので」

モンキーズとの出会いで人生どのくらい変わりましたか?
「モンキーズがこの正気の沙汰とは思えない自分の音楽のキャリアを始めるきっかけとなったんですよ。ちょうど何かを求めていた時期に僕の興味を引いたわけです。モンキーズショーの番組は毎週見てましたね。それで思ったんですよ: "ロックグループってこういうものなのか。一つ屋根の下に全員一緒に住んで、奇抜な冒険を楽しみ、女の子達は惜しげもなく身を差し出してくれる。これこそやりたい仕事だ ” 自分への進路指導って感じでした。それで、なんと毎月実施されていたモンキーズ似顔絵コンテストで10ポンドの賞金を獲得したんですよ。そのお金でGrundigのテープレコーダーを購入し、自分の最も初期の下手くそな演奏を録音出来たわけ」

最も誤解されてることは何でしょう?
「アルバムが大量に売れる他のクソ野郎どもに比べ、スウィンドン出身だからって、僕の方がどことなく劣るように思われていること。イギリス人はスウィンドンから来るものは全部コメディー風に違いないと思ってるんですよ。そのために僕らは正当な評価を妨げられたわけです。もしXTCがニューヨークとか、マンチェスター出身だったら、僕らの糞さえも高尚なるアートのように奉られていただろうに。XTCは最高に優れたバンドでした。偉大なる大物バンドの一つです」

最も後悔していることは何ですか?
「ある日の午後のスタジオで起きた事故により慢性耳鳴りになってしまったこと。フルボリュームのミキシングデスクのヘッドホンでサイレントループをチェックしている時にこの完全なるクソ間抜けエンジニアが間違ったボタンを押してしまい、ドラムのクリックトラックがこの頭の中で銃声のように鳴り響いたわけ。それが原因で、例えどんなに憎んでる奴であろうがこのような苦しみを与えることは考えられないほどの極端な耳鳴りの後遺症となってしまったんですよ。この耳鳴りを消すために、自殺さえ考えたほど。10年前のことです」

これまでの音楽キャリアで最悪の事態は?
「XTCが徐々に解体していった事。僕は元々作曲とギター担当のみのキースリチャードタイプのサイドマンになりたかったんですよ。でも僕らが満足するヴォーカリストが全然見つからなくて、この間抜けな自分がほとんどの曲を歌う羽目になった。僕は音楽をする場合、ソロアーチストではなく常にバンドメンバーの一人として考える人。だから、XTCが少しずつ解体していき、コリンと結構酷い仲たがいし別れた時、僕にはグループがもう無くなった。それが最も悲しく辛い時でした」

人生最大の無駄使いは何ですか?
「インターネットに接続する1週間前にブリタニカ百科事典の全巻を購入した事。その2週間後にネットを使い始めたんですが、1千ポンド程の大金を払ったブリタニカ百科事典に書いてあることがネットにそっくりあった。これ以上の陰謀説はないですよ」

XTCの成功の秘訣は?
「正直、成功とは思えないね。少なくともイギリスでは。非常に辛いことなんですが。82年以降トップオブザポップスから締め出された感じでした。ライブを中止してから僕らは消滅したと思われましたね。一方、アメリカと日本では最大の成功を収めていきましたが」

政治的には右ですか、左ですか?
「当初は、自分自身、知りたくなかったんですよ。ビールさえ買えれば、それほど気にしなかった。ところが、ちょうど政治に関心を持ち出した頃マーガレットサッチャーが登場してきて。それで、女性だからと言う理由で彼女に投票したんです。ウブだったんだな。今ではかなりの左派ですよ。

XTCはプログレだと言われるのはどんな気持ちでしょう?
「おそらくスティーヴン・ウィルソン(XTCのサラウンドサウンド化シリーズを手掛けている)の手によって僕らは聖油で清められたため。あの人はプログレ界における洗者ヨハネだから。おかげで突然、プログレ信者達にXTCアルバム「ビッグエクスプレス」や「ママー」を聞いて: " うわー!XTCって前からずっとプログレだったんだ”とか言われているわけ。自分はそうは思わないけどね。XTCがやったことは、ポップ・ミュージックの幅を極限まで押し広げていっただけ」

人生で最も誇りに思うことは?
「ビートルズ、キンクス、ビーチボーイズ等の僕が若い頃に崇拝したアーチスト達と同じくらいに良い曲を書いていること。みんな、これを読んでお腹を抱えて大笑いするだろうけど。スウィンドンの汚らしい公営住宅団地育ちであるこの僕(とXTCのメンバー達)が、ミュージックヒーロー達と同じくらい良い音楽を書き作ったんです」

墓石に刻む言葉は何でしょう?
「冗談でしょ、碑文なんてゴミ袋には書かないだろ」
posted by Miko at 11:38| ニューヨーク ☀| 天才アンディ・パートリッジの発言の翻訳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする