2014年12月20日

2014年10月アンディのインタビュー「オリジナリティーとは自分が影響を受けた音楽をめった切りにすること。自分のヒーローを肉挽き機に押し込むこと」「新しいバンドへのアドバイス:今では誰も音楽なんかにお金を出さないから生活していけない。趣味としてやれ。キャリアとして音楽が出来た時代は終わった」

INTERVIEWISM

アンディ・パートリッジのインタビュー:ドラムズアンドワイヤーズリリースから35年目を迎えて

http://interviewism.wordpress.com/2014/12/17/andy-partridge-interview-about-drums-and-wires-turning-35/

「オリジナリティーとは自分が影響を受けた音楽をめった切りにすること。自分のヒーローを肉挽き機に押し込む。出てくるものは独自のサウンドに聴こえるが実はヒーローの生の牛肉から作られたもの」
「新しいバンドへのアドバイスは今では誰も音楽なんかにお金を出さないから生活していけないだろうから、音楽は趣味としてやること。キャリアとして音楽が出来た時代はもう終わった」

2014年10月

インタビュアー:D&Wリリースから35年。デラックス・エディションで再びこのアルバム曲を聴くのはどんな気持ちですか?

アンディ:聴く度に奇妙な気持ち。まるで他人が書いて、歌って、演奏しているかのように聴こえるんですよ。まあ、それは本当でしょうね。だって、今の考え方の僕だったら違う風にやるでしょうから。もっと、リスクの少ないやり方で、それで酷いものになっているでしょうね。人生の内のある一時期の人間たちのスナップ写真なんですよ。うぶで、愚かで、お馬鹿なエネルギーがはち切れてる。

アルバムの中の曲でオリジナルミックスに埋もれていて、ずっと忘れてしまっていたのに、今回、再発見したことってありますか?

ないですね。後期のレコーディングに比べてかなりミニマルのアルバム。懸念は、5.1の6チャンネルを全て満たすのに十分な音の要素がないのではないかということでした。主に2本のギター、ベース、ドラム、ボーカルをライブで録ったアルバムなので。少々オーバーダブを入れて。複雑さは何も無い。あの当時は、とにかくレコードをライブと同じサウンドにしたかったんです。

XTCのアルバムのニューミックスにスティーブン・ウィルソンを選んだのは何故ですか?プログレが好きなのでしょうか?

僕のレーベルAPEを管理してくれているデクラン・コルガンがスティーブンを紹介してくれたんですよ。デクランはキング・クリムゾンの方も面倒を見ているんですが、スティーブンもクリムゾンのニューミックスをやった関係で繋がっているんです。だから、僕に勧めてくれたのは自然な流れだった。スティーブンがやったクリムゾンのサウンドを聴いて....僕らも是非やって欲しいなと思ったんです。それと、彼は聞き上手。プログはそれほど好きではないんですがね。デイブはプロガー(プログファン)だけど。イエスの一部、好きなところはありますが。でも、プログレはあまり興味が湧かない音楽の形式なんですよ。

聞くところによると、D&WのBlu-ray版にはインストミックスやデモセッションも含むと合計約117トラックが入るらしいですね。未完成バージョンの音源をファンと共有することについてはどう思います?

うーん、僕は「ファン」の立場で考えているんです。つまり、「自分だったら好きなバンドの何が欲しいか?」ってね。そして、その答えは「…全部欲しい!」だから、その原則を守っている。自分自身、好きなバンドのスケッチの段階や、デモの段階の音源が溜まらなく聴きたい、だから僕たちのファンもそうなのではないかって。僕は手品師のトリックをどうしても知らずにはいられない性質の人間なんですよ。あるいは、どうやって画家はああいう筆さばきをやったのか知りたくて仕方がない。自分にとっては、未完成の物はいわゆる「完成したもの」と同じくらい、あるいはもっとそれ以上に、魅了されるんです。

あのアルバムは、バンドの将来のサウンドを定義する上で非常に重要なカギを握る作品でした。完成した時どのくらい満足してましたか?望んでいた通りの作品となっていましたか?

レコードが完成すると同時にライブツアーに放り込まれるわけですから、そんな風にじっくり振り返って考える時間も無かった。スタジオでシンバルの揺れがまだ止まらないうちにツアー用バスがエンジンをふかして待っているわけ。ずっと後になって、やっと初めて自分のやった事がいくらか分かってくるんです。それでも、あくまで、僕らは金魚鉢の中で泳いでいるようなもので、自分たちの作品に対して偏見無しでは見れないんですね。外にいて初めてこちらの中を見ることが出来るわけで。

D&Wは、多くのバンドに影響を与えたアルバムとして重要な作品でした。プリムスはMaking Plans For NigelとScissor Manをカバーしていまよね。ブラ―がDay In Day Out、Reel By Real、When You're Near Me…等の曲にインスピレーションを受けたことは否定できませんし。(だって、アンディはブラ―のModern Life Is Rubbish のアルバムのレコーディングの初期を手伝ったくらいですからね)このアルバムが与えたこれらの影響の大きさについては?

そういうものでしょ。つまり、XTC自身、誰かに影響されて....今度はXTCが次のバンドに影響を与える。誰かがプールに何かを落す度に波紋が広がる。影響を避けることは不可能なんですよ。当然、非常に自尊心をくすぐられます。ただ、明らかに僕らに影響を受けているくせに、それを認めないバンドには不愉快になりますがね。世間のそういう拒絶反応が何なのか理解できませんね。僕らが誰かに影響を受けた事を認めるのをためらうようなことは全くなかったし。だって、どうしてためらうわけ?オリジナリティー(独創性)とはそれだよ。自分が影響を受けた音楽をめった切りにするってことだよ。自分の音楽のヒーローを間違ったやり方で肉挽き機に押し込むことだよ。その機械から出てくるものは独自の個性的なサウンドに聴こえるが、実はそれは常に君に多大な影響を与えたヒーローの生の牛肉から作られたものなんですよ。

スティーブ・リリーホワイトとの仕事は本アルバムが初めてでした。XTCは彼がプロ―デュ―サーとして初期に手がけたバンドのひとつで、ピーター・ガブリエルとU2を手掛ける前でしたよね。どうでしたか?レコーディングセッションで覚えているのは?知っておくべき裏話は?

もっとでっかいドラム・サウンドが欲しくて彼に頼んだんです。どうやってそのようなサウンドにするか良くわかっていたからね。スティーブの大きな貢献はあのポジティブな気質です。あの「UP」精神(前向きな精神)。彼はミュージシャンではないから、コードが正しいとか間違っているとかは分からない。一方、「good vibe(ポジティブなエネルギーを発する)」に長けている人。だいたい、プロデューサーが欲しかったわけで、もう一人のミュージシャンはいらなかったし。彼の心の状態というのが一番の貢献でしたね。裏話は多過ぎます。このインタビューでは全部を話すには、時間がない、載せるページの余裕がない、弁護士もいない。

アルバム中でお気に入りの曲は?理由は?

Roads Girdle The Globeでしょうね。あの、車の金属が衝突している感じが大好きなんですよ。まるで、メカニカルモーターって感じで、全部の部品(音楽のパート)がぴったり噛み合っているんですよ。この曲は自動車に捧げる皮肉たっぷりな賛美歌なので、ちょうど良い。それと、Captain Beefheart and His Magic Bandにある意味感謝を捧げている曲でもあります。(彼等のサウンドを真似た。)

アルバムのサウンドはアンディにとってかなり重要なものであると思われます。Drums & Wiresというタイトルはこのアルバムの音に、主にあの暖かくて雄大なドラムサウンドに関係しているといつも思っていました。サウンドの面でお気に入りのアルバムはどれですか?

ヒッピーが良く使うフレーズですが、どのアルバムサウンドも、僕らがいたその時代や場所、僕らの考え方に良く合ったサウンドだと思います。もちろん、エンジニアの中で優れた人、劣っている人がいたが、その時その時のアルバムのサウンドを作るために使われたわけです。例えば、絵画でも粗く混ぜた油絵具を使っているものもあれば、そうじゃないのもある。

アルバムを気に入る決めては曲の質ですね。他のバンドメンバーは違うかもしれない。Drums And Wiresのサウンドは全体的にバンドが進むべき方向のサウンドに聴こえます。バンドが2本のギターを持ったことの喜びで騒ぐドラム主導のサウンドへと。

新しいレコーディング技術には違和感はありませんか

宅録は良いが、エンジニアになろうと必死過ぎて、パフォーマンスに集中出来なくなりますね。昔のスタジオシステムは好きでした。つまり、スタジオに行って演奏するだけ。やれ、マイクはどれにしようだの、レベル、漏れのレベル、コンプレッションレート等の心配は他人に任せきりで良かったんですよね。

家で録るのは良いんだけど、スタジオとは非常に違います。コンピュータレコーディングは自分が望むようにやってくれる。テイクを録って、それで終り。または、永遠にいじくりまわしたかったら、それも出来る。自分の好みでどうでも出来る。それでも、やはりサウンドはテープの方が勝っている。音をもっと引き立ててくれます。

デジタルリリースとアナログレコード、CD/Blu-rayに関してはどう思いますか?お好みの形式は何ですか?

アナログレコードほど良い匂いで優れた音の形式はまだ存在しません。現在、レコードプレーヤーを持っていませんが。でも、みんなそれぞれ好みの形式があって、好きなのを聴けば良いんですよ。まあ、皆が重要視するのは音質ではないんですよね。昔からそう。録音サウンドの歴史を振り返れば、常に「使い易さ」が重要だったんですね。業界で作るのにどれが最も安上がりか。一度として、どの形式の方が良い音か?ではなかったんです。

気に入っている形式というのはないです。その時の状況によります。音楽はほんの少ししか聴いていないもので。だって、汚染になるからですよ。必要か否かは関係なくただ空間を埋めるノイズ。一日中音楽を聴くなんて出来ませんよ。ちょうどお店の香水売場で働くようなものです。自分の感覚が絶え間なく攻め立てられているわけ。悪夢ですよ。

デジタルストリーミングサービスは?SpotifyとDeezerの印税規定と倫理に反対しているのを知っています。

彼らが音楽とミュージシャンを衰退させている主因です。あいつらは悪。でも、モラルなんて誰も気にしてない。消費者も、レコードレーベルも、ストリーミングサービス側も。各々、望むものを手にしている。これらのサービスは、ミュージシャンたちを搾取していますよ。どこかのブルースシンガーが同意して署名をした、人を食い物にするような内容のレコード契約書よりもはるかに早い速度でね。低次元の邪悪さ。

最近、未払いの印税についてEMI出版社と争っていましたよね。どうなりました?新しいバンドに、音楽業界についてアドバイスはありますか?

最後にEMIと未払いの印税について喧嘩したのはユニバーサルに買収される前で、数年前のことだった。結果は結構良かったです。未払いの一部を得ましたので。

アドバイスは、こういう時代だから全部自分でやること。でも、今では誰も音楽なんかにお金を出していないから生活していけないだろうけどね。だから、音楽は趣味としてやること。キャリアとしてではなく。それが出来た時代はもう消えた。

Black SeaのリミックスされたBlu-ray 5.1サラウンドサウンドデラックスバージョンももうすぐ出るのではと思っているんですが、その場合、どういうものを期待出来るんでしょう?

FIND(見つける)という言葉がキーワード。というのも、僕たちのこれらのアルバムリリースを決めるのはEMI/Universalが実際にマルチトラックテープを見つけられるかにかかっているためです。どのアルバムであろうが、テープが発見されたアルバムをミックスします。単純明快です。彼らはかなり多くのレコーディング音源を紛失しているから、現在続いているXTCのアルバムリミックスシリーズは時系列とは関係なく、彼らが次に見つけるアルバムがリミックスされるわけです。

さて、このアルバムリリースから35年経ちました。もし、当時に戻れたら、また同じことをするでしょうか

いいえ、やりませんね。画家になっているでしょうね。

この質問は使い古されていますが、どうしても聞きたいんです。ビートルズ派か?ストーンズ派か?

両方。でも…もしかしたら…もしかしたら、むしろ、キンクス派かも......もしかしたら。
posted by Miko at 13:52| ニューヨーク ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月03日

アンディ・パートリッジとケンカ(?)してAPEレーベルから去ったPUGWASHのインタビュー「いつの日かお互いハグして仲直り出来ると思うよ。ただし、アンディがハグしてくれる時に1万ポンドの小切手さえポケットに入っていればネ!」

http://www.rocksucker.co.uk/2012/04/interview-pugwash.html



How did you first come into contact with Andy Partridge, and do you remember how you felt when you first met him?
アンディ・パートリッジとはどうやって知り合ったんですか?アンディとの初対面の時の印象は?

Thomas: I came into contact with him through a Ouija Board that I found in a skip. No, it was through Dave Gregory, who did some string arrangements on our Jollity album around 2004. Andy and Dave were still good friends then but they're not quite as close now, although they're still mates for life I'm sure. We used to all meet up for dinner and Andy went [about Pugwash], "This is the best stuff I've heard in years; I want this band on my label." He got in touch, we became friends over the phone and then we went to go meet him; we used to round his house, had many dinners.
トーマス:廃棄物入れコンテナーの中に見つけたウイジャボードを使ってアンディと交信したんです。いえ、本当は2004年頃僕たちのJollityアルバムの数曲でストリングスアレンジを担当してくれたデイブ・グレゴリーに紹介してもらったんです。当時、アンディとデイブはまだ良い友人同士だったんですけど、今ではそんなに仲が良くありませんね。それでも、あの二人は生涯の友達だと僕は信じていますけど。あの頃良くみんなで夕飯食べに行ったりしたんですが、その時にアンディが[パグウォッシュについて]"これはここ数年聴いた中でも最高のバンドだ。僕のレーベルに入れたい" アンディが電話してきた時あっと言う間に友達になって、早速僕らは彼に会いに行ったんです。僕らは良く彼の家に遊びに行って何度も夕飯をごちそうになりましたよ。

Tosh: He'd play songs in his kitchen.
トッシュ:アンディは良く台所で曲を演奏してくれましたよ。

Thomas: We used to go to XTC gigs, you know, and suddenly him and Dave would play XTC songs to us in his front room, even stuff from the 'wilderness years'. It was a dream come true because XTC had been one of my favourite bands for years. But Andy shouldn't be a businessman, you know; he's too nice a person deep down to be in business, and when he goes into business he becomes not such a nice person. It wasn't easy. I don't want to paint it all in a bad way because we did some amazing stuff, and I'm sure one day we'll all hug and make up. Just as long as he hugs me with a ten-grand cheque in his pocket!
トーマス:僕たちはしょっちゅうXTCのライブを観に行ってたんですが、それが、いきなり、僕らの目の前で、しかもアンディの居間で、彼とデイブがXTCの曲を演奏してくれるんですから、それも"遠い昔"のナンバーもご披露してくれちゃうんですから。そりゃあもう、夢が叶ったというしかないですよ。なにしろ、XTCはずっと何年も僕の好きなバンドの一つだったんですからね。でもねえ、アンディは実業家にはなるべきではないですよ。だって、わかるでしょう、あの人はビジネスをやるには元来人が良すぎるんですよ。ところが、一旦ビジネスに深入りすると結構人が悪くなるんです。結構辛かったですね。何もかも嫌な経験だったみたいに言いたくはないんですけど。というのも、結構素晴らしい思い出もあるし。絶対、いつの日か、ハグし合えて仲直り出来ると思っています。アンディがハグしてくれる時に1万ポンドの小切手さえポケットに入れておいてくれればの話だけど!

こんなに楽しそうに一緒に歌ってたのにね。仲たがいしちゃったのね。
posted by Miko at 10:00| ニューヨーク ☁| インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月01日

アンディがTravel In Nihilonについて語る1「パンクムーブメントの渦中で愚かにも音楽の民主化だ!新時代の始まりだ!と思った。すぐにまやかしだったと気付いたその深い失望を歌ったのがこの曲」「ピストルズはふざけて楽しんでたからいいが。クラッシュは...」

アンディ・パートリッジがTravel In Nihilonについて語るPART1
「パンクムーブメントの渦中でこれこそが現代の音楽のターニングポイントだ!誰でも音楽が作れる時が来たのだ。民主化だ!新時代の始まりだ!と思った。でもそれもすぐにまやかしだったと気付いた。己の楽観主義に翻弄されたのはそれが最後だった。その深い失望を歌ったのがこの曲」

Sunday, June 29, 2008
Andy discusses 'Travels in Nihilon
http://chalkhills.org/articles/XTCFans20080629.html

AP:タイトルは70年代半ばに買ったアラン・シリトーによる本のタイトルから頂戴しました。すごく良い本ですが、曲はその本には関係ないです。ペテンについての歌ですよ。巨悪なポップカルチャーのペテン、宗教のペテンです。

この本から二つお借りしたものがある。実際のTravels In Nihilonというタイトルと、President Nilをオレンジズアンドレモンズのアルバムに使いました。(Here Come President Kills Again)

TB:そういう気持ちになったのは何故?何か恨みを、あるいは裏切りを感じていたのでしょう?

AP:ちょうどあのパンク/ニューウェーブムーブメントにすっかり飲み込まれてしまう年齢にあったんですね。愚かにも「おい、もしかしたらこれが現代の音楽のターニングポイントとなるのかもしれないぞ。もしかしたら、これこそが真の意味で誰でも平等に音楽に関わることが出来るムーブメントなのかもしれない」って思ってしまったんです。

民主化だ!というか革命的な新時代の始まりだ!みたいな。やりたい者はどんな奴でも音楽を作れる。そこには先入観など無いし、偉大なミュージシャンである必要もない。ファッションなんかもギョッとするようなのになって。だってどんなかっこしても良いんだからと思ったんですね。

それが己の楽観主義に実に翻弄されてしまう最後だったと思います。

ムーブメントの楽観主義の話ではないんです。人生で自分の楽観主義がこれらの新しい可能性に映し出される時期だったんです。 バンドがやっと軌道に乗り始めて、僕個人にとって世界は良い方向へと向かっていた。こいつらこそが俺の仲間なのかもなって感じさせてくれるムーブメントを体験していたわけですよ。

ところが、あっと言う間に、このムーブメントが以前と全く同じ目的に利用され始めたんですよ!昔と変わらないお決まりの"おまえらにあほな洋服を売ってやるよ"ってやつ。パンクというのは自分で服を作るってことだったろ。ところが、それがすぐにちゃんと流行の服を身に着けないといけないことになってしまっていた。しかも、高価な服。

あの頃は偽物臭い政治色濃いバンドがうじゃうじゃいたんですね。だからクラッシュは受け付けなかった。彼等の政治的主張がまやかしに思えたんです。一方、セックス・ピストルズの場合はただふざけて楽しんでたからまし。クラッシュは見せかけの粗野な政治的主張で全く受け付けられなかったんです。それより、むしろラモーンズのようなもっとこうハプニングか何かみたいなバンドの方が好きですね。言い方変だけどわかってくれますよね?

だから、あのムーブメントというのに飲み込まれたものの、その後、すぐに実はこれは酷い皮肉であり、結局、古いものを新しいものに変えるはずが、実際にやっていることは前とまったく変わらなかったことに気付いたんですよ。あまりにも業界が関与し過ぎたわけ。あまりにニセっぽくて、あまりにコントロールされ過ぎ。過剰に商業主義に走ってしまったんです。

TB: それを聞いて、"皮肉屋とは失望した空想家”という古い諺を思い出しました。

AP:(笑)そう、それ!初めて聞いたけど全くその通り。

TB:歌詞を読むと、特に最後のヴァ―スの部分ですが、何らかの解決はないのでしょうか?それとも、意図的に結論は任せると?

(最後のヴァースの歌詞)
結局、何の教訓も学ばなかったんだね
せっかく正そうとした年月
約束というフラッシュは
ストロボより先に消えた

AP:そう、わざと結論は出していない。あれは深い失望の歌です。圧迫感があるんです。サウンド自体圧迫感を表現したかったんです。出ていますよね。今までレコーディングした中でも最も暗い曲だと思います(笑)。"Tomorrow Never Knows"のネガティブ版みたいな感じ。でも、明日は知っているわけ。もっといんちきな事に遭遇するって事を!警戒しなくてはならないわけ。レコーディングした中では一番暗い曲であることは確かですよ。そればかりか、坊さんのループまで入れてある(低音の喉音)。
(PART2へ続く)



XTC - Travels In Nihilon
(対訳:MIKO)

結局、何の教訓も学ばなかったんだね
時間を無駄にしただけ
若者文化?そんなものないぜ
仮面を貸してくれるだけ

ニヒロンでの旅
キリストの姿は見かけなかった

ファッション、それはバンパイア
おまえの背中に乗っかかる
流行廃れになり
棚で再流行になるまで待つ

奇抜なイメージを創ることが
必要なんだって暗示に掛けられる
一回り踊れば元の位置に戻る
欲望より一歩先

結局、何の教訓も学ばなかったんだね
せっかく正そうとした年月
約束というフラッシュは
ストロボより先に消えた

ニヒロンでの旅
キリストの姿は見かけなかった
posted by Miko at 14:39| ニューヨーク ☁| XTC - Black Sea (1980) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする